先週の土スタに悪左府様こと山本耕史さんが出演しておられました。もう何度もスタパ関連に登場されててトークもお上手なので、周囲のやりやすそうなこと。演じておられる藤原頼長についてもいろいろと語っておられましたが…この言葉に強い共感を覚えました。
「(人物の)振れ幅を大きくするのではなく、あえて小さくする」 つまり「この人はワルぶってるけど実はこういう側面があって…」てな感じのキャラクターを目指すのではなく、シンプルに悪役としての存在を突き詰めるということでしょう。そのほうが面白くなると察知して、実践しておられる。さすがわかってらっしゃるなーと思いましたですよ。
「一見悪役だけど、それだけではない複雑さ」…聞こえはいいのですが、実はもう、そういう描き方こそがステレオタイプになっている。だいたいの人がそれに気付いてるんですよね。けれども最近の大河ドラマに出てくるキャラクターはなんというか、(主に脚本上の都合で)悪人のようなそうでもないような、煮え切らない人が多かったわけで…。
けど、今年はかなり面白いキャラが多いです。 主役こそ従来の「自分探し褒めそやされ型」の臭いを残していますが、脇はずいぶんと個性的です。とにかく自分の欲望に忠実な人たちが多くて、時々主役絡みでブレるけれども、基本的に改心しない。主役にほだされて骨抜きになったりとかしない。この辺りはかなり評価できると思うんですよ今年は。
さて、そんな個性的な脇キャラでもトップクラスに濃かった鳥羽法皇が、今週で退場されるようです。そして謎のウェーブヘアー美女こと建春門院滋子や、塚地武雅氏が演じる藤原デブ頼が初登場。果たしてどうなりますやら。前回が非常に面白かっただけに、流れは止めないでほしい。そのためには脇キャラだけでなく、主役の奮起にも期待したいところですが…じっくり観て行きましょう。
今週の清盛(変) アバンの解説は「黒幕・信西」の紹介でした。人物関係を解説するのではなく、後白河帝誕生の背後には信西というフィクサーがいたのだよ、という念押しみたいな感じでしたね。まあ、信西が野望に向けて突っ走る背景はあんまり描かれてなかったと思うので、補足したほうがよいと思ったのでしょうかね。あまり「これから観る本編」のシーンは使わないでほしいんですが…。
さて、朝廷において存在感を増す信西のシーンから本編は始まります。「信西どのー」「信西どのー」と、権力の臭いを嗅ぎつけた公家たちが擦り寄ってきてますね。まさに
「有名になると親戚が増える」の法則です。帝になるなど誰も想像してなかったMASAHITOが即位ですから、乳父の信西もチチロー状態です。
さてさて、そんな信西に食って掛かるのが主人公。
清盛
「上皇様はどうなる!幼き頃より叔父子と疎まれ、無理やり退位させられ、十何年も待った挙句、再び父である鳥羽の法皇様に裏切られた、上皇様は!」
…まあ、
「なかなおりだいさくせん」の最中にこれをやられると寝耳に水ってのはわかりますけんども…。
でもあんた基本的に崇徳さんにキツかったよね。 そんな清盛の問いかけに、信西は答えません。
(*´∀`)
綺麗な笑顔で頷くだけです。 ひでえな。
ギャグマンガのリアクションだこれ。
ほんでまあ、前回ラストでエキセントリック痙攣を起こしていた崇徳さんは当然のことながら法皇を恨み、鳥羽ちゃんもまた上皇を裏切ってしまった自責の念に苦しんでるわけですね。そしてもう一人、苦境に立たされてる男がおりまして…。
オウム (*゚θ゚) 「ケシカラヌ。あの Hip Hopper のごときお方が、帝とは」 頼長
「…そう何度も言うておったか?」
悪左府様、目ぇ真っ赤ですよ。 どうやら次の帝を決める例の「まろ会議」に参加できなかったため、いろいろと立場が悪くなっておるようです。そればかりか何らかの策謀が動いている模様!
巫女
「あ゛あ゛ーー!目が、目が痛い!目がぁーー!
何者かがバルスの呪文を唱えて朕を呪詛しておる…!」 そうか近衛帝のシーンは伏線だったのか。巫女のお告げ通り、帝を呪うための「目に釘が打ち込まれた天公像」が見つかったそうで、それは「頼長様の仕業である」という風聞が立っておるようです。
まあ、どう見ても罠なんですけど、普段から敵を作りまくってきた悪左府さんなんで、なかなか弁明が聞いてもらえない様子。そこんところを父のボス麿・忠実さんからも指摘されてしまいます。悪左府様、大ピンチです。ペットのオウムくらいしか味方がいない模様。このままだと自分が粛正されそうな雰囲気です。
さて場面はいきなり武蔵国へ。
ナレ朝
「我が父・義朝の命を受けた軍勢が、その弟・義賢を襲っていた」
為義さんから「友切」を授けられた次男・義賢ですが、もう既に義朝の軍勢にフルボッコにされとるようです。この大蔵合戦と呼ばれる戦いで一躍武名を上げたのがこの御方。
源義平
「義賢は、我が父を差し置いて、源氏の跡継ぎになるを狙う不埒者、よってその義父・秩父重隆ともども成敗いたす!」
悪源太・義平キタ――(゚∀゚)――!! 「ちりとて」メンバーで、ヤンキー役も多い波岡一喜氏だ。
ちなみに父親役の玉木宏氏よりも年上だ。 そのうえこの時点で15歳だ。しかしなかなかキレたキャラでいいじゃないですか!若々しいし。このドラマの主要キャストが発表された時に、「息子や孫世代が年齢的に厳しくならないか?」と思いましたが、役柄にハマっていればあんまり気にならないということがわかってきました。むしろ親や祖父になるキャストが貫禄を出していけるかがポイントっぽいですね。
そんなわけで、義賢さんは1分くらいであえなく死亡。短い戦闘シーンでしたが、「ああ、スタジオ撮りで頑張ってるな」というショボショボ感があんまり無くて、血なまぐさい緊張感があったと思いますよ。ほんとに『龍馬伝』からセット撮りは進歩したなぁ…。
で、友近…じゃねえや友切は父・義朝の元へと渡ります。
これで為義と義朝の関係は完全に決裂。 掴みかかる為義さんをひらりひらりとかわして
「おまえものは俺のもの、だって俺様強いから」 と言う義朝はまさにジャイアンの進化版。さらにそれを影からじっと…。
鬼武者はミタ。 もう完全にジャーナリストの目をしてますこの子。緑の母ちゃんに生意気言ってぶたれても、へこたれそうにありません。
んで、義朝は義朝で常磐の所へ行っていろいろ喋ってますが…。ああ、もう今若と乙若が生まれてるのね。
牛若が生まれればコンプガチャ達成ですね。 「この子たちも刀を握るようになるんでしょうか…」とか言ってる常磐さんが儚げでございます。兎にも角にも、「ザ☆河内源氏」な展開でございました。
さて、そんな肉親殺し合いパートと対比させるに決まってる平氏パートがやって参りましたよ。一門が集まって誰かを囲んでおります。そこへ清盛登場…って囲まれてるのはやっぱりこの人ですね。
天パーびしょうじょキタ――(゚∀゚)――!! 違和感はずいぶんあるなやっぱり。 滋子さん初登場です。正確には子役で一回出てましたが…。平氏一門の誰もが
髪型にまるでツッコむこともなく、美しさに見惚れているようです。ここで「滋子は誰に嫁ぐのか」という手前勝手なトークが盛り上がり始め、一門のキャラが基盛から家貞に至るまで「自分か?」と勘違いして照れたり喜んだりするというギャグシーンに。
兎のおっさん
「棟梁がアホやと皆アホになんねんな」 これは名言である。 相変わらず知力5くらいで、冬でも腹出して過ごしてそうな兎丸ですが、たまにこういう本質を突いた言葉を繰りだすので侮れません。あと、どんな話題でもガチ生真面目に答える盛国さん含め、ベタだけど結構面白いシーンだったと思います。
しかしこれだけの美貌を持った滋子はアホ郎党ではなく、やんごとなき人に嫁がせるのだと言う時忠。「だからよー、なんかこー、やんごとなき人とのツテはねえんですかい」といつも通り
エリートヤンキーの川井みたいなことばかり言ってる兄貴。「帝の寵愛を受けるなんて朧月夜の君のよう*・゜(n'∀')η゚・」といつも通り「歩くシンデレラ症候群」ぶりを発揮する姉貴。
しかしてその妹はどうだ。 天パ美少女 ∬(。-`ω´-)∬
「まっぴらです」
( ゚д゚) ( ゚д゚) ( ゚д゚)
( ゚д゚) ( ゚д゚) ( ゚д゚) 癖っ毛ヒロイン ∬(。-`ω´-)∬
「やんごとなきお方に取り入るために入内など、滋子はまっぴら御免にござります。私は私の好いたお方の妻となりまする。たとえそれが盗人でも、乞食でも、
猫ひろしでも」
乞食はNGじゃなくなったん? …とまあ、なかなかに恋愛至上主義な台詞を言い放ち、出ていってしまう滋子さん。本当にこの一家は普通じゃないなという感じですが、滋子さんの設定はどうなんですかね?
ちょっと去年のヒロインを彷彿とさせるところはあるな。 シエちゃんからボヤっとしたとこ抜いたような…。
しかし脚本にしろ演出にしろ人物デザインにしろ、滋子のキャラクターを「特殊」というキーワードで描こうとしてるのは間違いないようなので、しょーもない価値観を込めるのが「目的」ではないと思います多分。今回は顔見せだったので、もうちょっと見てみないとわかりませんですね。
清盛は滋子の態度が気に入ったようで、池禅尼の所を訪れて「感服しました。今の世にはあのような強き志を持ったおなごが必要!」とか褒めとるんですね。
キンキン家康とかヒゲザイルを思い出すから
やめろよそういう褒め方 (;´Д`) ほんでまあ、清盛は池禅尼に、「法皇様と上皇様は本当の親子ではないけれども、だからこそ分かり合えることを私は知ってます」とか言うんですね。まあ、そう思ってるんならそれで別にいいと思うんスけどね…。
なんでそれをわざわざ池禅尼に言うの (;´∀`) おまえ無邪気すぎるだろ…。この人ずっと影を引きずってるんだからいい加減気づけよほんと。
侍女 ( ´∀`)
「今のお言葉、亡き殿がお聞きになったら、さぞかしお喜びになりましょう」
池禅尼 (-_-)
「…さて、どうであろうのう。…苦笑いなさっておいでやもしれぬ」
ほら、なんか黒いじゃん池禅尼。 いつまでも無邪気な清盛を見て、「人間の心はそんなに単純ではない」と思ったのかもしれんですね。こんな感じで、最後まで清盛に足りないものが見えるような人物に描くのかもしれませんな。
ほんでもって同年10月に後白河帝が正式に即位。MASAHITOはゴッシー天皇にクラスチェンジしました。この祝の席に初お目見えしたのが…。
藤原でぶ頼さん。
まろA
「帝が一目見てお気に入られたそうな…」
でぶせん 塚地さんと聞いてびっくりしましたが、実際こうして映像で見ると、二度目にびっくりですね。
なんか異様。基本的にギャク担当なんでしょうけど、あの風体に束帯・白塗りなので、独特の迫力があるような…。いろいろやらかしてくれるでしょうから期待ですね。
あと、口癖の「面白うないのぅ」は、
平治の乱の最初で「面白いのぅ」に変わるんでしょうねきっと。 さてさてそんな宴の場に、上皇様から祝いの歌が届けられますよ。鳥羽ちゃんもギクリとして場に緊張が走る中、歌が詠み上げられます。
あさぼらけ
長き夜を越え
にほひたて
くもゐに見ゆる
敷島の君 マロ軍団は額面通りに受け取って「さすが上皇様、お心が広い」とか感心しますが、ゴッシーはワナワナと震えとるんですね。
ゴッシー
「さ・き・ほ・も・島」
「あ・な・に・く・し」 信西
「あな憎し…それぞれの句の初めの文字を繋げると、あなにくし…。実に憎いとの言葉が織り込まれておりまする」
縦読みか。 ゴッシーがすぐに気付いたのはアレだな、
自分も煽り目的でいろいろ作ってみたことがあるからだな。きっとそうに違いない。で、一同が凍りつく中、ゴッシーは膳をひっくり返してDVモードに。鳥羽ちゃんはワナワナと震えだし、ゴッシーに向かって叫びます。
(;゙゚'ω゚'): 「ならぬ!ならぬ!ならぬ!此度の即位は、取り消しじゃ!今すぐ譲位せよ!」
いやあんたが決めたんやん (´・ω・`) 「朕が浅はかだった」とか言っても、そりゃもう遅いでしょうに…。こんな様子から伝わってくるのは鳥羽法皇の「老い」ですね。野望に燃えてる頃からは考えられない姿です。だからこそ、信西の思惑通りに動かされてしまったということなんでしょうかね。
そして取り乱す鳥羽ちゃんに向かって、ゴッシーの一撃!
後白河帝
「法皇よ…ここは私の世じゃ」 ドッギャアアアン
すごいスタンド出した。 第一話の白河法皇の台詞がフラッシュバックします。まあ、白河法皇の子供なのは上皇様のほうなんですけど、これはアレですな…。
disの天才であるゴッシーが法皇の弱点を鋭くついたということなんでしょう。鳥羽ちゃんは倒れこんでしまいます。
ほくそ笑むデブ頼の怪しいこと怪しいこと。 ほんでまあ、ぶっ倒れた鳥羽ちゃんを見舞いに清盛が訪れるわけですが、そこでまた「なかなおり」を勧めるんですねこの主人公。「お気持ちを上皇様にお伝えなされませ!」とか、なんかもうキラキラしながら言うんですよ。その写経を持っていけばきっと伝わりますよ!てな感じで。絶対うまくいくはずないのに。
ほら破られた。 法華七譬の「長者窮子」だそうですが、崇徳さんビリビリ破いてしまいます。こんなにも根が深い法皇と上皇の対立。そして鳥羽院の病は重くなり、崇徳上皇挙兵の噂まで立ちますが、まだ主人公は「なかなおり作戦」を諦めません。信西が都中の武士に法皇へ忠誠を誓うための誓紙を出すように命じますが、これにも従いません。
清盛
「われら平氏はどちらにもお味方せず、法皇様と上皇様の御仲を取り持ち奉る」
まだこんなこと言ってますね。先週からそういうポジションで立ちまわることを示唆してはいたんですが…とにかく「なかなおりしようZE」というスタンスのみを貫いておるようです。そのままで乱に雪崩れ込むことは出来ないはずなのですが…。
さて、清盛が出ていったあと、池禅尼が忠正に言います。
池禅尼
「忠正殿、いざという時には、そなたが守っておくれ。亡き殿のお志を」
保元の乱といえば忠正おじさんに注目が集まるわけですが…ここまであんまり描写がなかったんですよね。やっと意味深なシーンが挿入されました。
でも意味深すぎてあんまりわかりません。
多分、保元の乱が終わったあとにいろいろと語られるんだろうな。まあ、この辺りは楽しみにしておきましょう。
で、清盛はウダウダ言って誓詞を書きませんが、義朝はサラサラッと書いてしまいます。これを見て鎌田通清さんが止めに入ります。
通清
「若君はもう、殿と道を同じくすることはないのでござりまするか…?」
義朝
「…ない」 完全に決裂した模様。つーか、ほんとにワイルドになったよね義朝。私ゃあんまり他のドラマ観ないもんで、玉木宏さんといえば山内康豊とか千秋先輩のイメージだったんですけど、完全に上書きされましたわ。あ、そういや観てないからわかんないんだけど、『篤姫』の龍馬ってどうだったのかな…。
軍鶏とか鍋じゃなく生で食おうとしてそうだ。 もう完全に私の中では義朝ですねこの人は。で、通清さんは決意の固い義朝を見て、「もはや何も申しますまい…」と引き下がります。この人、義朝の守役ですからね。非常に辛い立場でしょう。そしておやおや、ずっと一緒にコンビ組んで関東を荒らしまくってきた鎌田正清さんまで、「ついていけない」と義朝の下を去ってしまいます。
すごく今更だけど、金田明夫さん(激二重まぶた)の息子が
趙珉和さん(激一重まぶた)って、ちょっと無理がないだろうか。 そんなこんなで、ぼっちになった義朝は便所飯…ではなく、寂しいのか平氏の館へと遊びに行きます。そこでこう、なんか平氏ファミリーの仲の良さみたいなものを見るんですね。いつもながら、徹底的に平氏と源氏を比較する見せ方をしますねこの話。それでもまあ、どちからを一方的に貶めてるわけじゃないのは大したもんだと思いますけど。
で、清盛と義朝が話をするわけですけど、清盛が相変わらず「なかなおり」を目指して誓詞を書いてないことをなじるのですね。世が乱れるならば乱れればいいと。それこそ武士が出世する好機であろうがと。
ものすごく目を血走らせながら言う義朝。
今回、目薬の必要な人が多すぎです。 「それでも武家の棟梁か」と、清盛に向かって友切の太刀を突きつける義朝。
人んちでなにやってるんでしょうか。そして「これは息子に命令して弟ぬっ殺して奪ったんじゃー」とか、ドン引きな自慢話をします。
(((((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・ ぽっかぽかファミリー劇場の平氏では考えられない暴挙ですから、清盛はパンチで応えます。
清盛(#゚Д゚)
「なかなおり目指してなにが悪いんじゃー!」
義朝(#゚Д゚)
「土台は既に腐っとるっちゅーねん!せいぜい仲直りとか眠たいことぬかして一門滅ぼしたらええわボケェ!」
初登場時からずっとこればっかですね。
てか、むしろこういうライバル関係を維持せてるのが凄いわ。 普通、ここまで来れば二人ともいい大人なんだし郎党率いてるし、少年漫画的ライバル関係は卒業して思慮深くなってそうな気がするんですけど…。そうさせずに物語引っ張るってのは、それはそれでいろいろ工夫してるってことなんでしょうね。青臭いんでけど、青臭いなりの見所は抑えてるということでしょうかね。
次は美福門院が崇徳さんの所を訪れて、和解を勧めるシーンなんですけど…。
どのツラ下げてきた って感じですよね実際。でもなんか崇徳さんは、ナリちゃんの言うことに耳傾けちゃうところがあるんでしょうね。「もう法皇様は長くないだろうから、悔いを残されませぬよう」てなことを言って、美福門院は帰っていきます。清盛の持ってきた手紙はビリビリ破いたのに、ちょっと上皇様の心が動いた模様。
で、清盛は信西と話をします。誓詞を書かない清盛に対し、世の流れを説く信西。
信西
「どなたが即位されようと、お二人が仲違いなさろうと仲直りされようと、時はそちらへ向かってうねっておる」
清盛
「そちら、とは」
信西
「すなわち天下大乱!」
やっぱりそうかこのハゲ。 めっちゃ活き活きしとるがな。で、真っ黒坊主は「そなたにとって守るべきものは何か、最も守りたいものは何か、よーく考えて決めよ」とか、清盛に言います。で、素直に自分にとって「守るべきもの」は何かを、一人で考えこむ清盛。
ちょっとバカ正直すぎないか清盛。
「なかなおり」が目的なら乱を画策した信西にもっとツッコめよ。 んで、考えこむ清盛の所へ時子がやって来て、義朝のことを喋り始めるんですよね。
時子
「お優しそうなお方ですね」
清盛
「…優しいじゃと?どこを見ておる。左様なこと…」
本当だよ。どこ見てんだ。 時子が言うには、重盛たちを見る目が優しそうだったと。きっと大切な妻子がいるのであろうと。
そりゃいるだろうな。
常磐限定だけどもさ。
つーか、目はヤバかっただろ。 リン 「(松)ケン、あの目は人を助けるような目じゃない!」 時子にそう言われて、また考えこむ清盛。なんでこういうシーンが挟まれるのか、ちょっとわからなかったんですけど、この後のシーンに繋がるようなんですね…。
鳥羽ちゃんは危篤に陥ります。この報を受けて、崇徳上皇は遂に駆けつけようとするんですね。様々な思いがあったことでしょうけど、振り切って「父子」として別れることをお望みになったのでしょう。ところが警固の兵によって止められます。
崇徳上皇
「通せ。われは法皇様の子ぞ。子が親の死に目に会うて、なんのさわりがある!」 よう言うた。よう言うたよ上皇様 (´;ω;`) しかしまあ、実際には「鳥羽法皇が対面を許さなかった」という話があるらしいんで、これはおそらく信西の策謀でどうしても会えないという展開に…展開…に?
に?( ゚д゚) 清盛 「(剣を抜く)…少しばかり、遅うござりました上皇様」
おまえが止めるんかーーい。
なんか上皇様に剣向けとるでヲイ。いいのかよヲイ。
清盛
「私には私の…守るべきものがござります」
いやそんなこといいから会わせてあげろよ。 主役、あれだけ上皇様の御心を慮って
「なかなおり作戦」一本でやってたのに、
ラストでいきなり豹変。 いやいやいやいや、これは唐突に映るだろ~。やりたいことはわかるし、松ケンも静かな演技で決まってるけど、いきなり変わって剣つきつけるとかやりすぎなのでは…。
そんなわけで会見は叶わぬまま、鳥羽法皇は遂にはかなくおなりに…。菊の花をこれでもかと敷き詰める美福門院が怖いです。雨に濡れながら打ちひしがれる崇徳さんがものすごーーくお気の毒…。そんな上皇様の前に、同じく法皇様に会えなかったのであろう、悪左府様が登場したところで、幕。
ナレ
「鳥羽院の崩御により、燻っていた火種、それぞれが炎を上げ、都を戦乱に巻き込んでいくこととなる…。乱世を生きる武門の棟梁として、清盛も遂に情を捨て、苦渋の決断をした。しかしそれは、茨の道への入り口でもあった…」 法皇様と上皇様を仲直りさせると言ったな…。
あれは嘘だ。 と言わんばかりの主役はさておき、緊張感は最高潮。
いよいよ保元の乱が目前です!
☆彡感想 面白かったけど相変わらず主役の描写に問題があるなと。 先週に清盛が「どちらの勢力にも属さない」的なスタンスで喋ってたので、どういうふうに二勢力間を泳ぎまわった挙句、後白河天皇方につくのか。そこが注目だったわけです。その落ちは結局、「なかなおり」という甘い考えを「一族を守る」という使命のために脱ぎ去る、というものでした。…落とし所としてはまあ、言い訳くさいけどもアリかもしれません。
ただ、明らかに描写不足だよね。 あれだけ「なかなおり」「中立」を標榜してたのに、ラストになっていきなり上皇様に剣を向ける。どう見ても「豹変」なんですよ。結論に至る過程で描かれたのは、義朝の来訪でのやり取り→信西の問いかけ→時子の言葉という流れのみ。これだけで清盛の極端な行動に説得力を持たせるのは厳しかろうと。
「葛藤」を描くのが意外に苦手。 これは脚本だけの問題ではないかもしれません。演出や編集も含め、「どの描写に比重を置けばいいか」という意志の統一があんまりできていないのではないかと。以前からこの辺りは問題だと思ってましたが、重要な局面だとさらに違和感が目立ったりするので、もう少し焦点を定めたほうがいいんじゃないかと思います。
ほんで、その清盛の変化についてなんですけどね…。結局、「一族を守る」という考えのもとに去就を明らかにしたわけですけど、これをどう評価するか。いわゆる家族愛というヒューマニズムに依って共感を訴えているのか、それだけではないのか。もし単純なテーマを強調するだけのものでないのなら、この「平氏一族の結束」というものが滅亡へと繋がっていくドラマが見応えのあるものになると思います。
どっちなんだろうな。
ちょっとまだわからないな。
単純に「家族思いな清盛が決断した!」っちゅーしょーもない理屈ではないと思うんですけどね。ただ、例のアホ和歌の件もありますし、時子の言葉も本当に表層の「家族」を語ってただけだし、ここらへんのエピソード作りにはいろいろと不安を感じてしまいますなぁ…。いや、「平氏の結束が固い」ってのを物語に織り込むのは当然なんですけどね。それを「正解」にするだけのストーリーにはしてほしくないです。まあ、とにかくもう少し観てみないとこの辺りはわかりません。
良かったのはやっぱりサブキャラ。
(´;ω;`)
今回はもう、崇徳上皇が気の毒で気の毒でなりませんでした。 親子の和解が遂にならなかった、その演出も実によく出来ていたとおもいます。もちろん演技も最高。
つくづく、井浦新氏がまかり間違って
去年の大河に出てなくて良かったなと思います。 いや、別に去年のデキがアレだったからというわけではないんですよ。まだあまりテレビドラマのイメージのない井浦氏が、大河初出演というフレッシュな立場で、ずっと興味を惹かれていた崇徳上皇という人物を演じられて、本当に良かったなと。こういう素晴らしい巡り合わせも大河ドラマならではですよね。
そして崇徳上皇が良すぎたんで、その上皇へ「こともあろうに刃を向けた清盛」がさらに自分勝手に見えるという…。あそこは奥歯を噛み締めながら上皇の前に立ちふさがるだけでも良かったんじゃないですかね?清盛の覚悟を描こうとしたんでしょうけど、崇徳上皇のほうがキャラ立ってて感情移入しやすいので、主役への共感度を削いだだけのような気がしました。
主役がしっかりしてれば脇役はさらに輝く。
もうちょっと主役の描き方をきっちり定めてほしい。 そう思いましたです。全体としては、いよいよ保元の乱に至る緊張感がMAXに近づいてきて、面白い回でした。
最後に、鳥羽法皇役の三上博史さんが今回でラストだったんですけど、実に素晴らしかったですよね。はっきりいってここまでの物語は「鳥羽院を巡る人々の物語」だったと思います。圧倒的な存在感でした。
三上さんの演技は舞台的だと思いましたし、実際
インタビューでもそのような事を仰られてます。そして「エア矢」のシーンとか代表的なんですが、脚本も舞台っぽい。私はあまり演劇を多く観たわけではありませんが、舞台にはいわゆる「芝居のウソ」が通用する部分があります。それは生身の人間が目の前で演じているリアリティがあるからですよね。だからある意味大仰な、ジャンプした演技が通用したりする。
テレビはどうかというと、目の前で役者さんが演じてるわけではありませんし、自分が劇場という特殊な空間にいるわけでもありません。別の「テレビ的なリアリティ」が必要になる。けれども時として舞台的なリアリティがテレビドラマに登場して、なおかつ惹きつけられることがあります。三上さんは巧みに計算して、それを現出させていました。脚本にもそういう演じ方ができるような幅があったのだろうと思います。
そしてそういう表現を載せられる場として
大河ドラマという存在は貴重なのではないかと。
考えてみればずっと昔から、平幹二朗さんなどが超演技を繰り広げておられました。現代のお茶の間を見るように歴史ドラマを見る手法もナシとは言いませんが、やはり誇張気味であっても歴史人物の圧倒的な存在感とパワーを感じたい。三上さんの鳥羽法皇はそういう期待に応える名演だったと思います。
だから観よう大河ドラマ。
ここにしかない面白さがある。
視聴率も14.7%と、二ヶ月ぶりに14%台に回復しました。ここ二回は圧倒的なスピードで保元の乱へと突き進んでますし、細かな文句はありますが、面白くなってきています。盛り上がっています。
次回はいよいよ、保元の乱前夜!
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