大河ドラマについて、あれこれ妄想するブログです。
■■■NHK高松は御当地サイトの鑑
2012/05/19 Sat平清盛
 

唐突ですが、


NHK高松の大河ページは素晴らしい。

twitterのほうでは常々言っておる私ですが、ブログでもお伝えしておきます。

すごいんです、NHK高松。すごいんです、うどん県。

何がすごいって、
「御当地サイト」として類を見ないほど充実してるんですよ。

とにかく崇徳上皇役の井浦新さんへの
インタビュー企画が充実しすぎている。


ただのインタビューじゃないんですね。たとえば「讃岐にゆかりのある人物・崇徳上皇を演じる俳優さんに、ちょっと意気込みを聞いてきました」てな簡単なものではない。本気なのです。やる気なのです。ガキの使いではないのです。

なんと、毎回、崇徳上皇のシーンがある度に更新。
全ての場面について井浦氏にインタビューしているのです。


これはすごいです。物語の進行に合わせて、俳優さんの役作りを実に細かく追っていくことができる。私も当初はこれほど微に入り細に入り更新していくスタイルとは思っていなかったので、驚きました。実にいい仕事をしています。

ここでしか読めない価値がある。

あまりにも「痒いところに手が届きまくり」の企画なので、あたかも井浦氏が坂出に住んでいて、NHK高松の職員が毎週取材に行っているかのようです。御当地ゆかりの人物とはいえ、サブキャラをここまで深く追求していく気合には脱帽ですね。

大河ドラマの御当地サイトを作るとしたら、そりゃ俳優さんへのインタビューくらいは取るでしょうけど、「あとは地元にある所縁の場所とアクセス方法を紹介して…最寄りの宿泊施設なんかも載せておいて…」てなサイト作りに終始しそうなもんです。しかしNHK高松は違うのです。

「崇徳上皇」という歴史上の人物だけでなく、
『平清盛』の登場人物としての崇徳上皇を掘り下げている。

ここが素晴らしい。まあ、NHKのサイトだからこそ出来ることとも言えますが、毎回事細かにインタビューを掲載するなんて、なかなかできるもんじゃないと思います。井浦新さんという俳優を知ることにも役立つページになっています。崇徳上皇に対する氏の思いが伝わってきて、とても興味深いです。

そういうわけで、NHK高松の清盛サイトは必見です。大河の御当地はこういう「ドラマの内容そのものを追求する」姿勢も忘れないで運営してほしいですね。






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テーマ:大河ドラマ 平清盛 - ジャンル:テレビ・ラジオ

■■■『平清盛』第19回「鳥羽院の遺言」感想
2012/05/16 Wed平清盛各回感想
先週の土スタに悪左府様こと山本耕史さんが出演しておられました。もう何度もスタパ関連に登場されててトークもお上手なので、周囲のやりやすそうなこと。演じておられる藤原頼長についてもいろいろと語っておられましたが…この言葉に強い共感を覚えました。

「(人物の)振れ幅を大きくするのではなく、あえて小さくする」

つまり「この人はワルぶってるけど実はこういう側面があって…」てな感じのキャラクターを目指すのではなく、シンプルに悪役としての存在を突き詰めるということでしょう。そのほうが面白くなると察知して、実践しておられる。さすがわかってらっしゃるなーと思いましたですよ。

「一見悪役だけど、それだけではない複雑さ」…聞こえはいいのですが、実はもう、そういう描き方こそがステレオタイプになっている。だいたいの人がそれに気付いてるんですよね。けれども最近の大河ドラマに出てくるキャラクターはなんというか、(主に脚本上の都合で)悪人のようなそうでもないような、煮え切らない人が多かったわけで…。

けど、今年はかなり面白いキャラが多いです。

主役こそ従来の「自分探し褒めそやされ型」の臭いを残していますが、脇はずいぶんと個性的です。とにかく自分の欲望に忠実な人たちが多くて、時々主役絡みでブレるけれども、基本的に改心しない。主役にほだされて骨抜きになったりとかしない。この辺りはかなり評価できると思うんですよ今年は。

さて、そんな個性的な脇キャラでもトップクラスに濃かった鳥羽法皇が、今週で退場されるようです。そして謎のウェーブヘアー美女こと建春門院滋子や、塚地武雅氏が演じる藤原デブ頼が初登場。果たしてどうなりますやら。前回が非常に面白かっただけに、流れは止めないでほしい。そのためには脇キャラだけでなく、主役の奮起にも期待したいところですが…じっくり観て行きましょう。


今週の清盛(変)

アバンの解説は「黒幕・信西」の紹介でした。人物関係を解説するのではなく、後白河帝誕生の背後には信西というフィクサーがいたのだよ、という念押しみたいな感じでしたね。まあ、信西が野望に向けて突っ走る背景はあんまり描かれてなかったと思うので、補足したほうがよいと思ったのでしょうかね。あまり「これから観る本編」のシーンは使わないでほしいんですが…。

さて、朝廷において存在感を増す信西のシーンから本編は始まります。「信西どのー」「信西どのー」と、権力の臭いを嗅ぎつけた公家たちが擦り寄ってきてますね。まさに「有名になると親戚が増える」の法則です。帝になるなど誰も想像してなかったMASAHITOが即位ですから、乳父の信西もチチロー状態です。

さてさて、そんな信西に食って掛かるのが主人公。

清盛
「上皇様はどうなる!幼き頃より叔父子と疎まれ、無理やり退位させられ、十何年も待った挙句、再び父である鳥羽の法皇様に裏切られた、上皇様は!」

…まあ、「なかなおりだいさくせん」の最中にこれをやられると寝耳に水ってのはわかりますけんども…。

でもあんた基本的に崇徳さんにキツかったよね。

そんな清盛の問いかけに、信西は答えません。



(*´∀`)

綺麗な笑顔で頷くだけです。



ひでえな。ギャグマンガのリアクションだこれ。

ほんでまあ、前回ラストでエキセントリック痙攣を起こしていた崇徳さんは当然のことながら法皇を恨み、鳥羽ちゃんもまた上皇を裏切ってしまった自責の念に苦しんでるわけですね。そしてもう一人、苦境に立たされてる男がおりまして…。

オウム (*゚θ゚)

「ケシカラヌ。あの Hip Hopper のごときお方が、帝とは」

頼長
「…そう何度も言うておったか?」


悪左府様、目ぇ真っ赤ですよ。


どうやら次の帝を決める例の「まろ会議」に参加できなかったため、いろいろと立場が悪くなっておるようです。そればかりか何らかの策謀が動いている模様!

巫女

「あ゛あ゛ーー!目が、目が痛い!目がぁーー!
何者かがバルスの呪文を唱えて朕を呪詛しておる…!」


そうか近衛帝のシーンは伏線だったのか。巫女のお告げ通り、帝を呪うための「目に釘が打ち込まれた天公像」が見つかったそうで、それは「頼長様の仕業である」という風聞が立っておるようです。

まあ、どう見ても罠なんですけど、普段から敵を作りまくってきた悪左府さんなんで、なかなか弁明が聞いてもらえない様子。そこんところを父のボス麿・忠実さんからも指摘されてしまいます。悪左府様、大ピンチです。ペットのオウムくらいしか味方がいない模様。このままだと自分が粛正されそうな雰囲気です。

さて場面はいきなり武蔵国へ。

ナレ朝
「我が父・義朝の命を受けた軍勢が、その弟・義賢を襲っていた」

為義さんから「友切」を授けられた次男・義賢ですが、もう既に義朝の軍勢にフルボッコにされとるようです。この大蔵合戦と呼ばれる戦いで一躍武名を上げたのがこの御方。

源義平
「義賢は、我が父を差し置いて、源氏の跡継ぎになるを狙う不埒者、よってその義父・秩父重隆ともども成敗いたす!」


悪源太・義平キタ――(゚∀゚)――!!

「ちりとて」メンバーで、ヤンキー役も多い波岡一喜氏だ。

ちなみに父親役の玉木宏氏よりも年上だ。

そのうえこの時点で15歳だ。しかしなかなかキレたキャラでいいじゃないですか!若々しいし。このドラマの主要キャストが発表された時に、「息子や孫世代が年齢的に厳しくならないか?」と思いましたが、役柄にハマっていればあんまり気にならないということがわかってきました。むしろ親や祖父になるキャストが貫禄を出していけるかがポイントっぽいですね。

そんなわけで、義賢さんは1分くらいであえなく死亡。短い戦闘シーンでしたが、「ああ、スタジオ撮りで頑張ってるな」というショボショボ感があんまり無くて、血なまぐさい緊張感があったと思いますよ。ほんとに『龍馬伝』からセット撮りは進歩したなぁ…。

で、友近…じゃねえや友切は父・義朝の元へと渡ります。

これで為義と義朝の関係は完全に決裂。

掴みかかる為義さんをひらりひらりとかわして

「おまえものは俺のもの、だって俺様強いから」

と言う義朝はまさにジャイアンの進化版。さらにそれを影からじっと…。

鬼武者はミタ。

もう完全にジャーナリストの目をしてますこの子。緑の母ちゃんに生意気言ってぶたれても、へこたれそうにありません。

んで、義朝は義朝で常磐の所へ行っていろいろ喋ってますが…。ああ、もう今若と乙若が生まれてるのね。

牛若が生まれればコンプガチャ達成ですね。

「この子たちも刀を握るようになるんでしょうか…」とか言ってる常磐さんが儚げでございます。兎にも角にも、「ザ☆河内源氏」な展開でございました。

さて、そんな肉親殺し合いパートと対比させるに決まってる平氏パートがやって参りましたよ。一門が集まって誰かを囲んでおります。そこへ清盛登場…って囲まれてるのはやっぱりこの人ですね。

天パーびしょうじょキタ――(゚∀゚)――!!


違和感はずいぶんあるなやっぱり。

滋子さん初登場です。正確には子役で一回出てましたが…。平氏一門の誰もが髪型にまるでツッコむこともなく、美しさに見惚れているようです。ここで「滋子は誰に嫁ぐのか」という手前勝手なトークが盛り上がり始め、一門のキャラが基盛から家貞に至るまで「自分か?」と勘違いして照れたり喜んだりするというギャグシーンに。

兎のおっさん

「棟梁がアホやと皆アホになんねんな」



これは名言である。

相変わらず知力5くらいで、冬でも腹出して過ごしてそうな兎丸ですが、たまにこういう本質を突いた言葉を繰りだすので侮れません。あと、どんな話題でもガチ生真面目に答える盛国さん含め、ベタだけど結構面白いシーンだったと思います。

しかしこれだけの美貌を持った滋子はアホ郎党ではなく、やんごとなき人に嫁がせるのだと言う時忠。「だからよー、なんかこー、やんごとなき人とのツテはねえんですかい」といつも通りエリートヤンキーの川井みたいなことばかり言ってる兄貴。「帝の寵愛を受けるなんて朧月夜の君のよう*・゜(n'∀')η゚・」といつも通り「歩くシンデレラ症候群」ぶりを発揮する姉貴。

しかしてその妹はどうだ。


天パ美少女  ∬(。-`ω´-)∬

「まっぴらです」


( ゚д゚) ( ゚д゚) ( ゚д゚)

( ゚д゚) ( ゚д゚) ( ゚д゚)



癖っ毛ヒロイン ∬(。-`ω´-)∬

「やんごとなきお方に取り入るために入内など、滋子はまっぴら御免にござります。私は私の好いたお方の妻となりまする。たとえそれが盗人でも、乞食でも、猫ひろしでも


乞食はNGじゃなくなったん?

…とまあ、なかなかに恋愛至上主義な台詞を言い放ち、出ていってしまう滋子さん。本当にこの一家は普通じゃないなという感じですが、滋子さんの設定はどうなんですかね?

ちょっと去年のヒロインを彷彿とさせるところはあるな。

シエちゃんからボヤっとしたとこ抜いたような…。

しかし脚本にしろ演出にしろ人物デザインにしろ、滋子のキャラクターを「特殊」というキーワードで描こうとしてるのは間違いないようなので、しょーもない価値観を込めるのが「目的」ではないと思います多分。今回は顔見せだったので、もうちょっと見てみないとわかりませんですね。

清盛は滋子の態度が気に入ったようで、池禅尼の所を訪れて「感服しました。今の世にはあのような強き志を持ったおなごが必要!」とか褒めとるんですね。

キンキン家康とかヒゲザイルを思い出すから
やめろよそういう褒め方 (;´Д`)


ほんでまあ、清盛は池禅尼に、「法皇様と上皇様は本当の親子ではないけれども、だからこそ分かり合えることを私は知ってます」とか言うんですね。まあ、そう思ってるんならそれで別にいいと思うんスけどね…。

なんでそれをわざわざ池禅尼に言うの (;´∀`)

おまえ無邪気すぎるだろ…。この人ずっと影を引きずってるんだからいい加減気づけよほんと。

侍女 ( ´∀`)
「今のお言葉、亡き殿がお聞きになったら、さぞかしお喜びになりましょう」

池禅尼 (-_-)
「…さて、どうであろうのう。…苦笑いなさっておいでやもしれぬ」

ほら、なんか黒いじゃん池禅尼。

いつまでも無邪気な清盛を見て、「人間の心はそんなに単純ではない」と思ったのかもしれんですね。こんな感じで、最後まで清盛に足りないものが見えるような人物に描くのかもしれませんな。

ほんでもって同年10月に後白河帝が正式に即位。MASAHITOはゴッシー天皇にクラスチェンジしました。この祝の席に初お目見えしたのが…。



藤原でぶ頼さん。


まろA
「帝が一目見てお気に入られたそうな…」





でぶせん


塚地さんと聞いてびっくりしましたが、実際こうして映像で見ると、二度目にびっくりですね。なんか異様。基本的にギャク担当なんでしょうけど、あの風体に束帯・白塗りなので、独特の迫力があるような…。いろいろやらかしてくれるでしょうから期待ですね。

あと、口癖の「面白うないのぅ」は、
平治の乱の最初で「面白いのぅ」に変わるんでしょうねきっと。


さてさてそんな宴の場に、上皇様から祝いの歌が届けられますよ。鳥羽ちゃんもギクリとして場に緊張が走る中、歌が詠み上げられます。


あさぼらけ

長き夜を越え

にほひたて

くもゐに見ゆる

敷島の君



マロ軍団は額面通りに受け取って「さすが上皇様、お心が広い」とか感心しますが、ゴッシーはワナワナと震えとるんですね。

ゴッシー

「さ・き・ほ・も・島」

「あ・な・に・く・し」


信西
「あな憎し…それぞれの句の初めの文字を繋げると、あなにくし…。実に憎いとの言葉が織り込まれておりまする」


縦読みか。


ゴッシーがすぐに気付いたのはアレだな、自分も煽り目的でいろいろ作ってみたことがあるからだな。きっとそうに違いない。で、一同が凍りつく中、ゴッシーは膳をひっくり返してDVモードに。鳥羽ちゃんはワナワナと震えだし、ゴッシーに向かって叫びます。

(;゙゚'ω゚'):

「ならぬ!ならぬ!ならぬ!此度の即位は、取り消しじゃ!今すぐ譲位せよ!」


いやあんたが決めたんやん (´・ω・`)

「朕が浅はかだった」とか言っても、そりゃもう遅いでしょうに…。こんな様子から伝わってくるのは鳥羽法皇の「老い」ですね。野望に燃えてる頃からは考えられない姿です。だからこそ、信西の思惑通りに動かされてしまったということなんでしょうかね。

そして取り乱す鳥羽ちゃんに向かって、ゴッシーの一撃!

後白河帝

「法皇よ…ここは私の世じゃ」

ドッギャアアアン

すごいスタンド出した。


第一話の白河法皇の台詞がフラッシュバックします。まあ、白河法皇の子供なのは上皇様のほうなんですけど、これはアレですな…。disの天才であるゴッシーが法皇の弱点を鋭くついたということなんでしょう。鳥羽ちゃんは倒れこんでしまいます。

ほくそ笑むデブ頼の怪しいこと怪しいこと。

ほんでまあ、ぶっ倒れた鳥羽ちゃんを見舞いに清盛が訪れるわけですが、そこでまた「なかなおり」を勧めるんですねこの主人公。「お気持ちを上皇様にお伝えなされませ!」とか、なんかもうキラキラしながら言うんですよ。その写経を持っていけばきっと伝わりますよ!てな感じで。絶対うまくいくはずないのに。


ほら破られた。

法華七譬の「長者窮子」だそうですが、崇徳さんビリビリ破いてしまいます。こんなにも根が深い法皇と上皇の対立。そして鳥羽院の病は重くなり、崇徳上皇挙兵の噂まで立ちますが、まだ主人公は「なかなおり作戦」を諦めません。信西が都中の武士に法皇へ忠誠を誓うための誓紙を出すように命じますが、これにも従いません。

清盛
「われら平氏はどちらにもお味方せず、法皇様と上皇様の御仲を取り持ち奉る」

まだこんなこと言ってますね。先週からそういうポジションで立ちまわることを示唆してはいたんですが…とにかく「なかなおりしようZE」というスタンスのみを貫いておるようです。そのままで乱に雪崩れ込むことは出来ないはずなのですが…。

さて、清盛が出ていったあと、池禅尼が忠正に言います。

池禅尼
「忠正殿、いざという時には、そなたが守っておくれ。亡き殿のお志を」

保元の乱といえば忠正おじさんに注目が集まるわけですが…ここまであんまり描写がなかったんですよね。やっと意味深なシーンが挿入されました。

でも意味深すぎてあんまりわかりません。

多分、保元の乱が終わったあとにいろいろと語られるんだろうな。まあ、この辺りは楽しみにしておきましょう。

で、清盛はウダウダ言って誓詞を書きませんが、義朝はサラサラッと書いてしまいます。これを見て鎌田通清さんが止めに入ります。

通清
「若君はもう、殿と道を同じくすることはないのでござりまするか…?」

義朝
「…ない」

完全に決裂した模様。つーか、ほんとにワイルドになったよね義朝。私ゃあんまり他のドラマ観ないもんで、玉木宏さんといえば山内康豊とか千秋先輩のイメージだったんですけど、完全に上書きされましたわ。あ、そういや観てないからわかんないんだけど、『篤姫』の龍馬ってどうだったのかな…。


軍鶏とか鍋じゃなく生で食おうとしてそうだ。

もう完全に私の中では義朝ですねこの人は。で、通清さんは決意の固い義朝を見て、「もはや何も申しますまい…」と引き下がります。この人、義朝の守役ですからね。非常に辛い立場でしょう。そしておやおや、ずっと一緒にコンビ組んで関東を荒らしまくってきた鎌田正清さんまで、「ついていけない」と義朝の下を去ってしまいます。

すごく今更だけど、金田明夫さん(激二重まぶた)の息子が
趙珉和さん(激一重まぶた)って、ちょっと無理がないだろうか。


そんなこんなで、ぼっちになった義朝は便所飯…ではなく、寂しいのか平氏の館へと遊びに行きます。そこでこう、なんか平氏ファミリーの仲の良さみたいなものを見るんですね。いつもながら、徹底的に平氏と源氏を比較する見せ方をしますねこの話。それでもまあ、どちからを一方的に貶めてるわけじゃないのは大したもんだと思いますけど。

で、清盛と義朝が話をするわけですけど、清盛が相変わらず「なかなおり」を目指して誓詞を書いてないことをなじるのですね。世が乱れるならば乱れればいいと。それこそ武士が出世する好機であろうがと。

ものすごく目を血走らせながら言う義朝。
今回、目薬の必要な人が多すぎです。

「それでも武家の棟梁か」と、清盛に向かって友切の太刀を突きつける義朝。

人んちでなにやってるんでしょうか。

そして「これは息子に命令して弟ぬっ殺して奪ったんじゃー」とか、ドン引きな自慢話をします。


(((((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・

ぽっかぽかファミリー劇場の平氏では考えられない暴挙ですから、清盛はパンチで応えます。

清盛(#゚Д゚)
「なかなおり目指してなにが悪いんじゃー!」

義朝(#゚Д゚)
「土台は既に腐っとるっちゅーねん!せいぜい仲直りとか眠たいことぬかして一門滅ぼしたらええわボケェ!」


初登場時からずっとこればっかですね。
てか、むしろこういうライバル関係を維持せてるのが凄いわ。


普通、ここまで来れば二人ともいい大人なんだし郎党率いてるし、少年漫画的ライバル関係は卒業して思慮深くなってそうな気がするんですけど…。そうさせずに物語引っ張るってのは、それはそれでいろいろ工夫してるってことなんでしょうね。青臭いんでけど、青臭いなりの見所は抑えてるということでしょうかね。

次は美福門院が崇徳さんの所を訪れて、和解を勧めるシーンなんですけど…。

どのツラ下げてきた

って感じですよね実際。でもなんか崇徳さんは、ナリちゃんの言うことに耳傾けちゃうところがあるんでしょうね。「もう法皇様は長くないだろうから、悔いを残されませぬよう」てなことを言って、美福門院は帰っていきます。清盛の持ってきた手紙はビリビリ破いたのに、ちょっと上皇様の心が動いた模様。

で、清盛は信西と話をします。誓詞を書かない清盛に対し、世の流れを説く信西。

信西
「どなたが即位されようと、お二人が仲違いなさろうと仲直りされようと、時はそちらへ向かってうねっておる」

清盛
「そちら、とは」

信西

「すなわち天下大乱!」



やっぱりそうかこのハゲ。


めっちゃ活き活きしとるがな。で、真っ黒坊主は「そなたにとって守るべきものは何か、最も守りたいものは何か、よーく考えて決めよ」とか、清盛に言います。で、素直に自分にとって「守るべきもの」は何かを、一人で考えこむ清盛。

ちょっとバカ正直すぎないか清盛。
「なかなおり」が目的なら乱を画策した信西にもっとツッコめよ。


んで、考えこむ清盛の所へ時子がやって来て、義朝のことを喋り始めるんですよね。

時子
「お優しそうなお方ですね」

清盛
「…優しいじゃと?どこを見ておる。左様なこと…」


本当だよ。どこ見てんだ。

時子が言うには、重盛たちを見る目が優しそうだったと。きっと大切な妻子がいるのであろうと。

そりゃいるだろうな。

常磐限定だけどもさ。

つーか、目はヤバかっただろ。




リン

「(松)ケン、あの目は人を助けるような目じゃない!」

時子にそう言われて、また考えこむ清盛。なんでこういうシーンが挟まれるのか、ちょっとわからなかったんですけど、この後のシーンに繋がるようなんですね…。

鳥羽ちゃんは危篤に陥ります。この報を受けて、崇徳上皇は遂に駆けつけようとするんですね。様々な思いがあったことでしょうけど、振り切って「父子」として別れることをお望みになったのでしょう。ところが警固の兵によって止められます。

崇徳上皇
「通せ。われは法皇様の子ぞ。子が親の死に目に会うて、なんのさわりがある!」


よう言うた。よう言うたよ上皇様 (´;ω;`)

しかしまあ、実際には「鳥羽法皇が対面を許さなかった」という話があるらしいんで、これはおそらく信西の策謀でどうしても会えないという展開に…展開…に?




に?( ゚д゚)




清盛

「(剣を抜く)…少しばかり、遅うござりました上皇様」





おまえが止めるんかーーい。

なんか上皇様に剣向けとるでヲイ。いいのかよヲイ。

清盛
「私には私の…守るべきものがござります」


いやそんなこといいから会わせてあげろよ。

主役、あれだけ上皇様の御心を慮って
「なかなおり作戦」一本でやってたのに、


ラストでいきなり豹変。


いやいやいやいや、これは唐突に映るだろ~。やりたいことはわかるし、松ケンも静かな演技で決まってるけど、いきなり変わって剣つきつけるとかやりすぎなのでは…。

そんなわけで会見は叶わぬまま、鳥羽法皇は遂にはかなくおなりに…。菊の花をこれでもかと敷き詰める美福門院が怖いです。雨に濡れながら打ちひしがれる崇徳さんがものすごーーくお気の毒…。そんな上皇様の前に、同じく法皇様に会えなかったのであろう、悪左府様が登場したところで、幕。

ナレ
「鳥羽院の崩御により、燻っていた火種、それぞれが炎を上げ、都を戦乱に巻き込んでいくこととなる…。乱世を生きる武門の棟梁として、清盛も遂に情を捨て、苦渋の決断をした。しかしそれは、茨の道への入り口でもあった…」


法皇様と上皇様を仲直りさせると言ったな…。


あれは嘘だ。


と言わんばかりの主役はさておき、緊張感は最高潮。

いよいよ保元の乱が目前です!



☆彡感想

面白かったけど相変わらず主役の描写に問題があるなと。

先週に清盛が「どちらの勢力にも属さない」的なスタンスで喋ってたので、どういうふうに二勢力間を泳ぎまわった挙句、後白河天皇方につくのか。そこが注目だったわけです。その落ちは結局、「なかなおり」という甘い考えを「一族を守る」という使命のために脱ぎ去る、というものでした。…落とし所としてはまあ、言い訳くさいけどもアリかもしれません。

ただ、明らかに描写不足だよね。

あれだけ「なかなおり」「中立」を標榜してたのに、ラストになっていきなり上皇様に剣を向ける。どう見ても「豹変」なんですよ。結論に至る過程で描かれたのは、義朝の来訪でのやり取り→信西の問いかけ→時子の言葉という流れのみ。これだけで清盛の極端な行動に説得力を持たせるのは厳しかろうと。

「葛藤」を描くのが意外に苦手。

これは脚本だけの問題ではないかもしれません。演出や編集も含め、「どの描写に比重を置けばいいか」という意志の統一があんまりできていないのではないかと。以前からこの辺りは問題だと思ってましたが、重要な局面だとさらに違和感が目立ったりするので、もう少し焦点を定めたほうがいいんじゃないかと思います。

ほんで、その清盛の変化についてなんですけどね…。結局、「一族を守る」という考えのもとに去就を明らかにしたわけですけど、これをどう評価するか。いわゆる家族愛というヒューマニズムに依って共感を訴えているのか、それだけではないのか。もし単純なテーマを強調するだけのものでないのなら、この「平氏一族の結束」というものが滅亡へと繋がっていくドラマが見応えのあるものになると思います。

どっちなんだろうな。
ちょっとまだわからないな。

単純に「家族思いな清盛が決断した!」っちゅーしょーもない理屈ではないと思うんですけどね。ただ、例のアホ和歌の件もありますし、時子の言葉も本当に表層の「家族」を語ってただけだし、ここらへんのエピソード作りにはいろいろと不安を感じてしまいますなぁ…。いや、「平氏の結束が固い」ってのを物語に織り込むのは当然なんですけどね。それを「正解」にするだけのストーリーにはしてほしくないです。まあ、とにかくもう少し観てみないとこの辺りはわかりません。

良かったのはやっぱりサブキャラ。

(´;ω;`)
今回はもう、崇徳上皇が気の毒で気の毒でなりませんでした。


親子の和解が遂にならなかった、その演出も実によく出来ていたとおもいます。もちろん演技も最高。

つくづく、井浦新氏がまかり間違って
去年の大河に出てなくて良かったなと思います。


いや、別に去年のデキがアレだったからというわけではないんですよ。まだあまりテレビドラマのイメージのない井浦氏が、大河初出演というフレッシュな立場で、ずっと興味を惹かれていた崇徳上皇という人物を演じられて、本当に良かったなと。こういう素晴らしい巡り合わせも大河ドラマならではですよね。

そして崇徳上皇が良すぎたんで、その上皇へ「こともあろうに刃を向けた清盛」がさらに自分勝手に見えるという…。あそこは奥歯を噛み締めながら上皇の前に立ちふさがるだけでも良かったんじゃないですかね?清盛の覚悟を描こうとしたんでしょうけど、崇徳上皇のほうがキャラ立ってて感情移入しやすいので、主役への共感度を削いだだけのような気がしました。

主役がしっかりしてれば脇役はさらに輝く。
もうちょっと主役の描き方をきっちり定めてほしい。


そう思いましたです。全体としては、いよいよ保元の乱に至る緊張感がMAXに近づいてきて、面白い回でした。

最後に、鳥羽法皇役の三上博史さんが今回でラストだったんですけど、実に素晴らしかったですよね。はっきりいってここまでの物語は「鳥羽院を巡る人々の物語」だったと思います。圧倒的な存在感でした。

三上さんの演技は舞台的だと思いましたし、実際インタビューでもそのような事を仰られてます。そして「エア矢」のシーンとか代表的なんですが、脚本も舞台っぽい。私はあまり演劇を多く観たわけではありませんが、舞台にはいわゆる「芝居のウソ」が通用する部分があります。それは生身の人間が目の前で演じているリアリティがあるからですよね。だからある意味大仰な、ジャンプした演技が通用したりする。

テレビはどうかというと、目の前で役者さんが演じてるわけではありませんし、自分が劇場という特殊な空間にいるわけでもありません。別の「テレビ的なリアリティ」が必要になる。けれども時として舞台的なリアリティがテレビドラマに登場して、なおかつ惹きつけられることがあります。三上さんは巧みに計算して、それを現出させていました。脚本にもそういう演じ方ができるような幅があったのだろうと思います。

そしてそういう表現を載せられる場として
大河ドラマという存在は貴重なのではないかと。

考えてみればずっと昔から、平幹二朗さんなどが超演技を繰り広げておられました。現代のお茶の間を見るように歴史ドラマを見る手法もナシとは言いませんが、やはり誇張気味であっても歴史人物の圧倒的な存在感とパワーを感じたい。三上さんの鳥羽法皇はそういう期待に応える名演だったと思います。

だから観よう大河ドラマ。
ここにしかない面白さがある。

視聴率も14.7%と、二ヶ月ぶりに14%台に回復しました。ここ二回は圧倒的なスピードで保元の乱へと突き進んでますし、細かな文句はありますが、面白くなってきています。盛り上がっています。

次回はいよいよ、保元の乱前夜!







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■■■『平清盛』第18回「誕生、後白河帝」感想
2012/05/08 Tue平清盛各回感想
 
連休最終日、新キャストが発表されてますね。


平重盛 窪田正孝

平基盛 渡部豪太

経子 高橋愛

源頼政 宇梶剛士

源頼朝(少年期)中川大志

二条天皇 冨浦智嗣



約一名、ラオウとかブラックエンペラーな方がおられますが(鎧姿かっこええわ)、あとは非常~にフレッシュな面々。まあ、そうなりますよね。主役の松山ケンイチ氏がまだ27歳ですから、息子世代の方々はさらに若い役者さんになる。後半になるにつれてどんどん若手俳優が重要なポジションに投入されていくわけですね。そしてそれを束ねるゴッドファーザーが、清盛であると。

大きな賭けですよねこのあたりは。キャリアの浅い人が多くなる不安はありますが、後半失速することの多い大河ドラマを若い面々の溌剌とした演技で活性化できるかもしれない。去年も秀頼役の大賀氏が終盤から登場して好演し、どうしょうもないストーリーで唯一の見所になったりしていました。若手の演技が輝けば、多くの人の目を引きます。

しかし…それならば松山ケンイチ氏も若手でありましてですね…。その松山氏が実年齢に近い時期を演じた青年編が、あんなにモヤモヤしたフラストレーションの溜まるものになるとは思っておらんかったわけですよ。せっかく平清盛の若年期をたっぷりと時間をかけて描けたのに、ちょっと残念な出来だったかなと…。

けど、過ぎたことはもういいでしょう。

前回はホームドラマで肩透かしでしたが、仕切り直しで第二部スタート。いよいよゴッシー誕生らしいですし、あらためて期待しつつ観てみましょう。


今週の清盛(芳)


やはり見どころ☆(ゝω・)vキャピは復活していた。
てか、アバンが解説になってた。

以前にやっていたしょうもない番宣的煽りよりは、内容のある解説をしてますね。やはり系図が出てきたのは大きい。たぶん初めてじゃないのかな?ドラマを見やすくするための意図に徹するなら、アリじゃないですかね?人間関係はとてつもなくややこしいわけですから。

さて本編はいよいよ病の重くなる近衛帝のシーンから。高熱にうなされているようで、思わず冷えピタを貼ってあげたくなります。美福門院は一心不乱に祈祷しますが、ご快癒には向かわれない模様。朝廷は重苦しい雰囲気になっております。

家成
「おいたわしいことにござります。お若く、ご聡明なる帝が、なにゆえかようなお苦しみを…」

鳥羽法皇
「…朕の…愚かさゆえ…ではなかろうか」

家成

「( ゚Д゚)ハァ?」


シリアスなシーンなのに
家成さんのリアクションが面白くて困る。

どうも鳥羽ちゃんは「自分が上皇(崇徳さん)をいじめ抜いたことの報いではないか」と言うんですね。額に血管を浮き上がらせながら、いろいろと悔やむわけです。まあ、この人は24時間ずっとこんな風に顔面が力みっぱなしなのかもしれませんが、心の中は徐々に変わってきたということなんでしょうかね。

やっぱり清盛のエア矢が効いたんでしょうか?

すごいな清盛。もう中村有志に弟子入りしてその道を行け。

さて次のシーンでは、さっきまで近衛帝の病状を心配してた家成さんが寝込んでるじゃないですか。でも具合悪そうな演技が上手いので自然に見えるのな。普段からちょっと困り顔だもんね佐藤二朗さん。で、見舞いに来た清盛に対して、なんかいろいろと良さげな事を言います。

家成
「…たくましき野良犬の吠える声に、今や朝廷御自ら、耳を傾けるようになったのでございますからな」

元服の時に「よく吠える犬」だった小僧っ子の清盛が、これほど立派になって烏帽子親として感無量…てな、良いシーンでございますね。まあ、視聴者にとっても清盛の成長が納得のいくものだったら、もっと良いシーンになってたと思いますが…。ともあれ、登場時の伏線を退場時に回収する手法は相変わらずなかなか考えられてますな。

自宅ぶっ壊されて怪しく呆けてたのは
特に絵面以外の意味はなかったようですが…。


そんなわけで数少ない良識派麿・藤原家成、逝く。

生き別れの兄である宋人商人(桜金造)
との再会が叶わなかったことだけは残念ですね。


さて、次の場面では清盛が崇徳上皇に招かれておりますよ。

もう近衛帝の病状が「芳しからず」だもんで、

崇徳さんがやる気MANMAN。

子の重仁が次の帝になれば、ようやく自分の政ができると思っておられるようです。

しかし崇徳さんがやる気になったら
絶対にへし折られるフラグなのよね…(´・ω・`)


で、清盛に力を貸してくれと言うわけです。もはや平氏の力は欠くことができないからと。けど、これをムッツリ顔の主役は跳ね除けてしまうんですね。

清盛
「身に余るお言葉ながら、その儀ばかりは、お受け致しかねまする」

崇徳上皇

( ゚д゚)


「僕たち鳥羽ちゃんに忠義を尽くしてるんで、無理っス。用事それだけなら帰るよ」と、いつになく冷淡な態度を取る清盛。もう、崇徳さんとお付きの矢島健一さんがプルプルプルプル震えるくらい予想外の素っ気なさです。おいおい、一応あんたら兄弟だろ…。仲良くしろよ。

崇徳上皇(# ゚Д゚)

「そちが言うたのではないか!この醜き世をおもしろう生きよと!」

そういやそんなこと宣言してたな。
意味不明にキレ気味だったけども。

「おもしろう生きる」の解釈が清盛と崇徳さんとでは違うということでしょうか。けどまあ、崇徳さんがいきなり西行の歌を詠みながら激昂するもんだから、清盛もなんか「あ、ちょっと言い過ぎたかな…」とか思ったみたいです。義清の時はエコー攻撃とか使って落としてましたが、いちいち表現が斬新な崇徳さんですね。

ほんでまあ、清盛は帰りに庭で佇むMASAHITOと遭遇するわけですね。上皇様も武士を頼るとは落ちぶれたものじゃ…とか、いつも通りにdis口撃を繰り出すMASAHITOなわけですが…。なんか物憂げなんですね。これは…。

かまってちゃんオーラを発している…!


一緒に住んでた兄ちゃんがやる気になってるので、寂しいのでしょうか。そりゃもうあの様子だと「まっつりっごとっ!まっつりっごとっ!」で碁の相手とかもしてくれてないでしょうし、イジけてるんですかね。予告の内容からしても今回はMASAHITO回のはずなので、この辺りの孤独感をどう消化させるかが鍵になりそうです。

で、平氏の館では「今後、法皇様と上皇様のどちらにつくか」で会議が始まっとります。

言いたかないけどやっぱり
平氏の会議がいちばんヌルいのな~(;´∀`)


「伊勢忠清・本日の脳筋タイム」とか、各キャラの特徴を念押ししながら話を進めるいつものパターン。面白かったのはまあ、なんでもできちゃう盛国さんが相変わらずしっかりとした見解を述べたので、教育係だった家貞さんが「立派になって…」と涙してたシーンですな。

これ、意図としては「元漁師が努力でこんなに優秀になった!」「で、年取って涙もろくなった家貞さんも感無量!」って場面なんでしょうけど、なんつーかな…。このドラマの盛国を見てると…。


キラーン

人間、生まれ持った才能がすべて!( ー`дー´)

という真逆の意味が伝わってくるような気がせんでもないですね!

で、最後は清盛が「法皇様と上皇様、お二人を仲直りさせよう!」てな結論を導き出して終了。仲直りなぁ…それができりゃ苦労せんわけで…。相変わらず主人公の理屈や行動原理が青臭いような気がするんですが…。

ただ、「保元の乱に至るまでの平清盛の立ち位置」をアバウトにしておきたいという意味はあるんでしょう。実際、清盛は保元の乱の中心にいたわけではないみたいですし。そのために調停役として話の筋に絡ませるという方法は、これはこれで工夫してますね。今後、面白くなる余地もあると思います。



そして…おや?


いきなり戦闘場面が入って来ましたが…。


ナレ朝
「一方、京より遠く離れた鎮西の地で、鳥羽法皇の所領を荒らし回る男がいた」



ついに…


ついにキタ――(゚∀゚)――!!






も、え、あ、が、れ




もえあがれ
 




ためとも1

燃え上がれ 為朝






君は 人外

鎮西を統べる 闘志があるなら

巨大な弓を



ためとも3

射てよ 射てよ 射てよ


源氏の怒りを ぶつけろ 為朝


機動源氏 為朝



ためとも2

為☆朝



いや、この野獣郎為朝、「撮影現場ではガンダムと呼ばれている」って事前情報があってですね、「いくらなんでも人間がガンダムってことはないだろう大げさなんじゃ…」と私ゃ思ってましたが…。




ためとも1 

髑髏拳 


たしかにガンダム(悪)だな。

人物デザイン、突き抜けてますねこれ。賛否両論いろいろあると思いますが、わたしゃ平安を全然知らないので基本的には楽しんで見ています。特に今回のように「強さ」がフィーチャーされるのは単純に燃えるんですけどね。なんか、そういうのって最近の大河では珍しい気がするし。

で、その為朝が追放先の九州で暴れまくるもんだから、父親の為義さんも右衛門尉の役をはずされたりします。つーか、どうやったらコヒさんの息子がアレになるんだ…。母は「摂津国江口の遊女」らしいけど、浦安鉄筋家族の垣ママみたいな人なんじゃあ…。

その為義さん、落ち目なもんでますます摂関家に頼らざるを得なくなります。

お仕事は弁慶の百叩き(後に二百叩き)。

悪左府さんに楯突いた鬼若をペンペンします。なんか乱暴やって捕まったようなんですね、この荒くれお掃除坊主。で、「おい悪左府、前に祇園騒乱事件の時に証言してやったんだから見逃せ」みたいなことを言います。

ついに劇中でも“悪左府”と呼ばれる悪左府様

でも許さない悪左府様はお仕置き二倍で応えます。そんなこんなで「粛正に厳しすぎる」と父の忠実が諌めるのですが、「口出しすれば父といえど容赦しない」とまで言い放ちます。頼長はどんどん「完全体」へと近づいている模様。素晴らしい。これぞ悪の鑑です。

つーか、本当に脇キャラ濃いよな。

ふん縛られて足の指の臭い嗅いでる弁慶のほうが薄いくらいだもん。どんだけ個性的なキャラが多いかってことですよ。もっとこいつらのドラマ詳しく見せてください。主役はもう、そこそこでいいから。

ほんでまあ、今回はいろいろな人がきちんと政争に絡んで参ります。近衛帝がいよいよ「芳しからず」なので、関白の忠通さんなんかは気が気じゃありません。この人が美福門院と一緒に即位を図った張本人ですからね。子がないまま近衛帝が亡くなったら、やっぱり崇徳さん親子に権力が移るのではと気を揉むわけです。

で、その話を聞いて、嗜めるのが信西。「帝がすぐにでもはかなくおなりになるような物言いは不謹慎ですぞ!」みたいなことを言います。…表面的にはマットーなこと言いながら、腹で絶対いろいろ考えてるよなこの人。

なんか久しぶりに歴史ドラマやってる気がするな!
政争にこんだけ時間を割くのは珍しいような。


その信西が自邸に戻ると、スケバン妻が急いで駆け寄ってくるんですね。何事かと思ったら…。

MASAHITOが来てる。

どうも上皇様と一緒にいると息が詰まると。ニート仲間として一緒に毎日ネトゲやってたのに、最近は就職雑誌とか日経ばっかり読んでると。つまらんと。なので「美濃の青墓」へ遊びに行くから、スケバン妻は供をしなさい、とのことです。



アオハタ

アオハカ?

芸事の盛んな土地だそうです。「近衛帝が芳しからずなのに、そんな遠くへ遊びに行ってどないすんの!」と信西が止めますが、MASAHITOは聞きやしません。どうしても青墓へ行くようです。当時の美濃っつったら結構遠いでしょうけどね…。さてそこでは何が待ってるのでしょうか…。

で、次のシーンは…。


近衛帝 (;゚Д゚)

「見えぬーー!」


病の進行で、ついに光を失ってしまったらしい近衛帝。迫真の演技です。てか初めて喋った?即位の時も儀式がカットされたっぽいし、この大河ではかなり影の薄いキャラなのですが、最後にここで1シーン用意されてましたね。「人物を記号にはしない」という意思表示ならば良いことだと思います。

そんな風にもう、いよいよ帝がヤバいわけですが、清盛は鳥羽ちゃんの所へ行って、「上皇様に詫びてはどうか」と提案。「いや、今さら謝っても虫が良すぎるし…」とか言う鳥羽ちゃんに対し、「俺っちも平氏の子じゃなかったけど、わだかまりと向きあって嵐を乗り越えたんだYO!YOUも見習いなYO!」と説教をします。

うむ。

ちょっと黙ってろいいところなんだから。



さて、場面変わってここは美濃・青墓…。


青墓…。


…って

なんじゃここはー!(;゚д゚)



ダンス

はい!ロボットダンス!



みかん入れるネットみたいな
スケスケ烏帽子の赤バージョンかぶって
ロボットダンスする男


笹を持ってカポエラを踊るおっさん

蘇利古の雑面をつけて遊ぶ子供たち

シャチホコのように顔を地面に付け
両足を揃えて上に向けて直立する男。



エガちゃん


最後のは嘘だが、なんだこのアングラ街。

平安ビックリ人間大集合だ。これはすごい。


岐阜はじまったな。


青墓宿は遊女や傀儡子にまつわる伝承が多く伝わる土地で、現在の岐阜県大垣市あったとされてるらしいです。大垣市はこれを利用して観光誘致すべきですね。青墓ブロードウェイとか、青墓ファンタスティック映画祭とか作るべき。

まあ、そんなサブカル街をフラフラと彷徨ってる間に、いつの間にか一人になってしまうMASAHITO。耳に聞こえてくるのは、例の「遊びをせんとや」のテーマソング。歌声の方へ向かって行くと、そこには一人の白拍子が…。

聖子ちゃん再登場キタ――(゚∀゚)――!!


なんとびっくり「松田聖子のひとりディナーショウ」です。これはすごい。ハンマープライスだといくらの値がつくんでしょうか。この女性は乙前といって、かつての祗園女御らしいです。二役じゃないのか…。乙前の今様(例の「遊びをせんとや」)に強く心を動かされたMASAHITOは、いわゆる「寂しさ」的なものを語り始めるんですね。

MASAHITO
「この歌の如き男が京におる…。重き定めを背負うておりながら、軽やかに、おもしろう世を生きておる男が…」


そいつのことはどうでもいいから!

まあ、要するに、清盛は自由に生きてるうえに色々な人から頼られてるけど、自分のことは誰も見てくれないと。生まれてこなくても良かったのだと。アハハハハいらない子だと。そういう承認欲求みたいなものを爆発させるわけですね。で、まあ、乙前が「そんなことないよ、ボクはいい子よ」てな感じで慰めて、MASAHITOは聖子の膝枕で寝るわけです。

字面にするとしょうもないかもしれませんが、
このファンタスティック演出は面白かったです。


あのパンク小僧の雅仁親王が後白河天皇として世に出ていくためには、必ずどこかで通過儀礼が必要だったわけですね。「生まれ変わりのきっかけ」をどうしても描かなきゃならない。それをこういう幻想的なシーンで表現したのは斬新でとても面白かったですね。

まるで、

しりあがり寿が描く幻覚世界

のようでした。幻覚・幻想も大河の演出では割と見るのですが(去年も秀吉死ぬとこでやってた)、今回はそのレベルと気合いが違った。「雅仁親王がやる気になるだけ」のエピソードでも、ここまでやればインパクトで勝ち。鳥羽ちゃんのエア矢もそうですが、こういうところは理屈抜きで面白いですこの大河。

ほんでもって、遂に近衛帝は崩御。どの勢力にも激震が走ります。主人公は「法皇様と上皇様が歩み寄られる機会じゃ」的な甘いこと言っとるんですけど、注目は悪左府様なんですよね…。

ナレ
「この数日前、悪左府頼長様は妻をな亡くし、喪に服していた。このことが、頼長様の命運を、大きく動かした」


妻いましたけど何か?

※悪左府様は愛妻家だったそうです。

それはさておき、近衛帝崩御を聞き急いで御所に駆けつけるのですが、「服喪中の御昇殿はお控えくださいませ」とか言われて、追い返されるんですよ。規則にうるさい悪左府様ですから、ここは「最もじゃ」と言って引き下がっていくんですね。

おや?これは何らかの謀があるのでは…?

そして悪左府様の性格を知り尽くしている男というば…。


信西
「…ご苦労であった。引き続き、議定の場を警護せよ」


信西黒化キタ――(゚∀゚)――!!


どうも頼長を「次の帝を決める会議」に参加させない作戦のようです。

そして「まろ会議」開始。ああでもないこうでもないと、鳥羽ちゃん囲んで麿軍団がグダグダと言い合います。一向にまとまる気配がありません。

そんな中、清盛も弔問に訪れます。で、内裏でMASAHITOとばったり出くわす展開に。ここでMASAHITOが「生まれ変わったこと」を明示するんですね。見応えのあるシーンでした。

MASAHITO
「まさか帝が、あんなにも母君に望まれ、慈しまれて生まれてきた我が弟・体仁が、あんなにも早う、はかなくおなりとはのう…。やはり人は、生まれ出ずることが既に博打じゃ。…だが、生まれてこなければ、勝つも負けるもない…

それではおもしろうない!



ニヒリスト卒業宣言です。

MASAHITOは「誰からも求められていないし、生まれてこなくてもよかった」という卑屈な考えに根ざした冷笑の仮面を脱ぎ捨て、「おもしろう生きる」ことに決めたようです。

要するに

MASAHITO(゚Д゚)m9

「今日から本気出す」


うむ。この流れは主役よりもすんなりと飲み込めるぞ!

一方その頃、まろ会議では遂に鳥羽ちゃんが口を開く。

鳥羽法皇
「朕は…重仁を即位させる!いや、いっそ上皇を再び即位させてもよいと考えておる!」


アヤマリタイ。

法皇の考えはこの一心のようです。崇徳さんに詫びて、共に政を行いたいと、涙ながらに語ります。おいおい鳥羽ちゃんにここまで言わせていいのか…。だって結果は…。とか思ってたら、入りましたよ横槍が。

信西
「今さら詫びたところで、上皇様はお許しになるはずもなく。鳥羽の法皇様につくものと上皇様につくもの、国は大きく二つに別れましょう。天下の権を握るはあくまで、鳥羽の法皇様。法皇様は、自在に操れるお方を、帝の座におつけになるべきです。さもなくば、いずれ天下大乱となるは必定にございましょう!」


ハゲお前なに言ってんだよ。


てかこれで考えを翻す鳥羽ちゃんもどうかと思うんですが…。しかしまあ、いつの間にここまで権力を志向するようになってたんでしょうね、この宋国かぶれ坊主…。あんまり描写がないもんだから、巧みに裏で画策してるのが唐突に見えたりせんでもない…。

まさに信西のひとり「野望の王国」

迷う鳥羽ちゃんですが、美福門院も「帝は世を平かにするを望んでおいででした」とダメ押し。ここら辺の展開もスピーディーかつ要素てんこ盛りで、今回は実に濃い内容ですな。

さてMASAHITOはというと、清盛の前でBGMに合わせて今様を歌い出します。

「遊びを、せんとや、生まれけむ…」


このドラマ、人の前で突然歌い出す奴大杉です。

ミュージカルですねもはや。そしてMASAHITOの歌を聞いて、目をまん丸くする清盛。

清盛
「…なんで…ござりますか…その歌は…」



え!?




お前知らんかったん?( ゚д゚)


毎週ガンガンかかっとったやんけ。


しかしここからBGMを
オープニングテーマに繋げて盛り上げる演出が熱い!

一気に畳み掛けます。

清盛
「それは…いつか海賊船にて、耳に蘇った歌…。あの時、あの歌が聞こえていなければ俺は、生きていられなかったかもしれん…」

MASAHITO $( ;∀;)$
「…(泣いてる)ほう…そなたもか…」


無言でズカズカと出ていくMASAHITO。

互いに「夢中で生きる」きっかけを掴んだ宿命の二人。

いいじゃないですか!


そしてさらに衝撃のシーンがこのあとに!




崇徳さん、いきなりぶっ倒れて痙攣。


血走った上に、瞳孔の開いた目。ヤバイです!なんてこった!それでなくても怒涛の展開なのに、さらにラストでこんなエキセントリックな演技が見られるとは!井浦さん最高!

そして崇徳さんが倒れた理由はもちろんコレだった!

ナレ朝
「久寿二年七月二十四日、誰も予想だにしなかった御裁断が、下された。雅仁様が即位、後白河帝が誕生したのである」


ゴッシー誕生。

まさかここまで一気に描くとは!
動いてる!歴史が必然性を持って動いてるよ!

締めはナレの一言。

ナレ朝
「…都の事態、芳しからず」

「帝の御容態、芳しからず」と繰り返されたことにかけてるんでしょうけど…。


『平清盛』は、ようやく芳しくなってきたぞ!




☆彡感想


前回は一体なんだったのか。

…と思うほど、面白い回でした。登場人物たちがいよいよ本格的に始動。

やっと個人の感情とか家庭の事情が
歴史の大きな流れへと繋がってきた。


ここまで長~~くせき止められていた水が一気に溢れ出し、奔流となってドラマを動かしたような印象でした。本当にここまで時間がかかりましたね…。しかし、やればできるじゃないか。前回のしょーもないホームドラマでずいぶんと萎えてましたが、今回は『平清盛』の底力を感じました。

とにかく見事だったのは演出と役者さん。最後の5分は特に神がかってました。これだけの要素を継ぎ接ぎでなくきちんとした流れで見せて、ラストでは一気に畳み掛ける怒涛の展開。いつもはちょっと耳障りなことが多いBGMも、今回は非常に効果的でした。編集もずいぶんとおかしな所がここまで多かったのですが、今回に限っては流れが最後まで途切れない見事なものだったように思います。いつも冗長に感じられる平氏パートが必要最低限だったのが良かったのかもしれないですけども。

特に青墓は本当に異世界のようで、雅仁親王が後白河帝へと生まれ変わるきっかけとして十分な説得力を持たせていたと思います。最初っから飛ばし過ぎのキャラだった雅仁親王がどうやって政治の舞台に出てくるのか想像がつかなかったのですが、この幻想的な演出によって導く方法は大当たりだったのではないでしょうか。

「狂気」を現出させて、きちんと放り出さずに描ききる。
これは『平清盛』でなければできない話だったと思います。


歴史的な逸話ではなく、言ってみりゃただの個人的な中二病の卒業エピかもしれませんが、このドラマでしか見られない類のものでしょう。だから魅力があり、価値がある。そして惹きつけられた人は、「後白河天皇とはどんな人物なのか」「青墓とか何か」「あの奇妙な紙のお面は何だ」と、wikiなり何なりで調べたり、様々な場所で話題にしたりするのではないでしょうか。そこから歴史への興味が広がっていく。

期待しすぎかもしれませんが、
もしかしたらネットの時代にふさわしい、
新しい形の歴史ドラマを目の当たりにしてるのかもしれません。


役者さん。以前に松田聖子さんを2.5次元の存在として活かしてる部分を褒めましたが、今回もそういう部分がすごくハマっていたと思います。松田翔太氏も、ドラマにCMにと大活躍しておられるとはいえ、使い所が非常に難しいタイプの俳優さんだと思うんですよね。それをここまで見事にキャスティングしたセンスに脱帽です。俳優さんも自分の役割をよく解って演じておられるし、演出も活かし方を理解してる。今回はそういう努力が全て良い方向へ回転していた回だったんじゃないかと思います。

問題といえば、やはり…。「主役の出番が少なかったから良かった」っちゅー印象を持ってしまうことですね…。予告を見ると、来週また平氏パートが多そうでがっくりしちまうようなところもありますし…。朝廷がこれだけ面白くて、源氏も熱いんだから、主人公と平氏がもう少し面白い関わり方をしてほしいんですよね本当に。

そもそも、崇徳さんがローリング転倒して痙攣するのも、俳優さんが「演技に瞬発力を求められてるから」ですよね?で、なんで瞬発力が必要かというと、それはもう「出番が少ないから僅かなシーンで印象付けねばならない」という事情があるわけであって。その原因はやっぱり平氏パートのダラダラ感にあると思うんですよ。ここを改善すればもっと良くなると思うんですが。

清盛が様々な勢力から浮いているのは、物語を面白くするかつまらなくするか、極端な結果となりそうです。「調停」というテーマで今回は繋げていましたが、工夫はしていると思います。ここから乱に至る過程で、このドラマの清盛でなければ出来ない、面白い展開を見せてほしい。そうすれば物語は俄然、良くなるんじゃないでしょうか。

いちばんダメなのは
やっっすいヒューマニズムに頼ることですね。


それさえしなければ、期待できるんじゃないでしょうか。


ともかく、やっと歴史が動き出した『平清盛』。

今回は面白かったよ!
ぜひ毎回このくらいの内容を見せてほしい!

視聴率云々で食わず嫌いな人は、今からでも観ましょう。
ここでしか見られないものが、たくさんある大河だと思います。








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テーマ:大河ドラマ 平清盛 - ジャンル:テレビ・ラジオ

■■■『平清盛』第17回「平氏の棟梁」感想
2012/05/01 Tue平清盛各回感想
 
 
「平清盛」29日からきれいになります


なんちゅう記事タイトルやねん。

…とまあ、汚い汚い言われ続けてきた『平清盛』も第二部に突入です。画面の汚さ云々よりも、個人的には「主人公の汚さ=成長のなさ」みたいなものが気になってたわけですけどもね…。でも、いよいよ清盛が棟梁になります。一族を背負って立ちます。予告でもアホ毛が消えてました。

やっとストーリーが動き出す予感。


いよいよ歴史ドラマがスタートするでしょう。
きっと。たぶん。そうに違いない!

…と、期待せざるを得ない第二部初回。
四の五の言わずに、じっくり観ていきましょうか。


今週の清盛(脱)

あれ?

みどころ☆(ゝω・)vキャピ 復活?

なんだか清盛の生い立ちを説明し始めます。白河法皇に捨てられてパパ盛に拾われた場面とか、「王家の犬にはならぬ!」とか言ってた高下駄ロン毛兄ちゃんの頃とか、いろいろと回想が流されます。

今日って総集編?

と錯覚しそうな「おさらい感」。まあ、注目の第二部スタートですからね。新規視聴者のための配慮もあるんでしょう。


でもちょっと反省会っぽかったな。

まあ、あれだな…。主人公だけのカットだと、いろいろキツいかもなと。やっぱり自分は脇役中心に見てるんだなぁと実感しましたです。

で、オープニングは忠盛役の中井貴一さんが退場したので、クレジットの「トメ」が誰になるか注目だったみたいですけど…無難に梅雀さんでしたね。新顔では、平宗清役で梶原善さんがお名前が。『秀吉』では稲田大炊助役で大仁田厚と一緒に秀吉の周辺をチョロチョロしてましたが、いつの間にかフェードアウトしてたような…。今回もそうならなきゃいいんですけど。

さて本編。平氏一門の棟梁となった清盛がみんなを集めて、何か喋るようです。要は、朝礼ですな。みんなゾロゾロと広間へ集まってきます。宗子さんは剃髪して池禅尼に。他の家人たちの姿もなんとなく、以前よりは綺麗になってきたような感じがします。

しかしもったいぶって
なかなか登場しない主役。


誰もが「小ぎれい度」を確かめたいのに、じらします。いっちょ前にタイミングを見計らっているのでしょうか…。民放ならここで必ずCMが入るところ…。



と思ったらキタ――(゚∀゚)――!!




(゚∀゚)





(゚∀゚)?





あんま変わってねえな…。

アホ毛は理髪店でカットしたみたいですが、モミアゲのあたりモジャモジャのままだし…。服もなんかこう、宋銭ネックレスが目立ちすぎてDQNぽいし、全体的に破戒僧っぽいような…。まあ…そうだな…。


清盛清盛ベスになった程度の違いだな。

ちょっと違うけど、ほとんど変わらん。そんで、「平清盛である!」と江田島塾長っぽくドドーンと自己紹介するんですが、盛国さんに「…みな、存じております」と真顔で突っ込まれる始末。これはこれで面白い演出だけど、なんか「中身も変わってませんよ」的なアピールっぽくてちょっと不安を覚えなくもない…。

んで、「武士の世を作る!」と宣言して、決意表明は終わり。でも重盛・基盛・清三郎・清四郎ら息子たちへの言葉だけはきちんと述べています。この後、平氏一門のいろんな人が弓術を披露するシーンになって、それぞれのキャラクターを強調。

う~~ん…。

たしかに振り返っていろいろと念押ししとくべきタイミングではあるけれども、ちょっとあからさますぎないか?と思うんですけどね。この辺り、初回や第二回でやってた人物紹介のベタさに通じるものがあると思います。まあ、自然とキャラを印象付けるってのは、難しいですけどね。これでもよくやってるとは思いますが。

ほんでまあ、清盛は慣れない棟梁としての仕事にてんやわんやなわけですけども、時子も棟梁の妻としての仕事に慣れない感じで、膳の数を間違えたりするんですね。





あらい

「皆にたんと食わせるはお前の役目ぞ!今すぐどうにかせよ!」

と怒る主役。

時子
「わかりました。では私が、今から魚を取って参ります。盛国、支度せよ」

これが嫌味とか冗談に聞こえないのが時子さんの凄いところだよな。で、夫婦喧嘩でどうにもならんもんだから、「ならば腹の代わりに耳を満たしてくだされ」と頼盛君が琴の演奏をリクエストします。しかしそれも「上達してないので披露できません」とか言って断ってしまう時子さん。いやはや、前途多難な若き棟梁夫婦といった感じなんでございますけれども…。どもども…。


なぜ、そこに尺を取るの?

なんかこの時点でもう「ギャグ回か?」てな不安がよぎってしまいましたのですよ…。いやいや、まさか第二部の初回でまでコメディータッチのホームドラマをやるはずはなかろうとは思うのですが…。

さて、そんな平氏の館を訪ねてきたのは家成さん。なんでも自身の別邸に鳥羽ちゃん以下重要人物全員を招いて歌会をやるそうですが、そこで清盛にも一首詠んでもらいますよと。これは確定事項ですよと。まあ、家成さん烏帽子親ですからね。棟梁になった清盛にいいとこ見せてもらいたいんでしょう。

清盛
「それだけはなにとぞ、歌は不得手にて!」



知ってる。

それはみんな知ってる。

けどあーた、棟梁になったんだからそのくらいこなせないと駄目なわけですよ。宋剣振り回して「Who am I」言うてるのはリーダーの行動ではないわけですよ。頑張れよと。しかし…あれですな。歌を詠むのが第二部初回のメイン話とはちょっと肩透かしのような…。いや、歌も政治の駆け引きって理屈はわかるんですけども…。

で、信西さんに相談するのですが、「そりゃ自分でやるしゃないんじゃない?大事な歌会だから頑張ってね」的な断られ方をする棟梁・清盛。ますます悩むわけですがそんな時に出会ったのが義朝でございます。

この二人、遭遇したらだいたい
取っ組み合いの喧嘩をするわけですが


今日は義朝の様子が違うんですね。

義朝
「貴様、平氏の棟梁となったそうだな。祝いを申す(頭を下げる)。まことめでたき限り。これより先は我等の代がしかと働かねば、武士の地位は高まらぬ。貴様が力をつけるはよいことじゃ」

清盛

「……なにか変なもの食ったのか?あったのか?」

と訝しがる清盛ですが、そこへ常磐が登場!

義朝
俺の妻とした。あと三月もすれば、子も生まれる。貴様にはずいぶん遅れをとったが、俺もようやく、従五位の下・下野守に任ぜられることになった。常磐がおったゆえ、俺はどんなこともできた。常磐は、俺の心の支えなのだ」


要するに美人の彼女を自慢しに来ただけでした。

で、まあ、そんなノロケ話を聞いて「おなごも大切な存在じゃ」的な感想を清盛が時子に語っても、知らん間にグースカ寝ちまっとるとかですね。義朝がそんな感じだから寂しげに過ごしてる由良ちゃんを見て鬼武者(頼朝)が心を痛めたりとかですね。いろいろあるわけです。

この辺り、不愉快なシーンではないんですよ。時子のキャラ活かしてて面白いし、由良御前もきちんと寂しさに耐えて鬼武者を諭したりとか、決して悪いシーンじゃないんですよ。


(;゚Д゚)/

でも今日観たい展開じゃないんだよぉぉ。
第二部開始と同時にガツンと歴史ドラマ見たいのよ。


なぜ未だにスポットが夫婦なのか。

けど、源氏には緊張感のある場面が待っていた!為義の次男・源義賢が初登場。たしかこの人が木曾義仲のお父さんですな。為義から「友切」の太刀を授けられる義賢。「それを持って東国へ行き、義朝と並ぶ力をつけよ」と言われます。鎌田パパなんかはそれを見て心配するのですが、為義さんは思惑ありげに薄笑いを浮かべます。

どうやら父子の亀裂は決定的な模様。
短いけどなかなかゾクゾクする演出ですな。


続いては「上皇と親王一つ屋根の下」シーンでございます。碁を打っている、崇徳さんとMASAHITO。近衛帝の病が重いということで、お見舞いに行かないの?とそれとなく聞いてみる崇徳さんなのですが…。MASAHITOはいつものように、兄ちゃんの心を見透かしたようなことを言うわけです。

MASAHITO

「帝がみまかりゃ自分が思い通りの政やれると
思ってんじゃないの~アヒャヒャ $(゚∀゚)$」


相変わらず歯に衣着せぬというか、モロ出し状態のMASAHITOが面白いし、そう言われて微妙な表情をする崇徳さんの演技もいいですなぁ。基本的には「崇徳さんがボヤく」→「MASAHITOがおちょる」→「崇徳さんがため息」というお決まりパターンなんですけど…。

でもこのお二人が明らかに普通じゃないので楽しい。
ベタな平氏家族パートより全然おもろい。

と思うのですが、早々に病んでるパートは切り上げて、平氏のあったか家族シーンに移るわけですよ。

しかも子供推しですよ。

清盛の子らの家庭教師をする盛国さん。もう、今の姿からは、漁師で長髪で赤フン巻いててたとか、信じられないですね。どう見ても譜代のエリート家人。で、この場面ではなんかこう、それぞれの子供らの個性を強調するんですね。

重盛=とにかくいい子、できる子

基盛=適当だけど正直

清三郎(宗盛)=ナイーヴ

どうもこんな感じで、それぞれの性格が大人になっても反映されてくると。物語上の意味が隠されているのだと。それはいいんですよ。わかりやすいし、丁寧にやってると思いますよ。けどこの後のエピソードがねぇ…。ヤンキーのおじちゃん(時忠)がですね、庭で清三郎に何やら言い始めるんですよ。

時忠
「…お前、名前おかしいやん。ほんまは正妻の子やから一番やのに、三がついとるで。なんでか言うたらな、父ちゃんは上の子供のほうが可愛いねん。前の嫁さんのほうがよかってん。せやからな、お前はいらん子やねん。いつか寺にでも預けられる運命やねん。どうしょうもないねん。パーティー行かなあかんねん」


なにを吹きこんどんねん、このちんぴら。

いや、こういうこと言えるキャラを配置してるのは面白いですけど…。ぶっちゃけ、今回、子供らをこんなにストーリーへ絡めてくるとは予想外ですわ…。

で、ちんぴらに言い含められた清三郎が「もう勉強も運動もしないもん!」てな感じで荒れるわけですよ。それ見たオトンがひっぱたこうとして、オカンが止めに入ると。オトンは歌が浮かばずにイライラしてるんで、オカンに言っちゃならないことを言います。これですよ。

清盛
「膳の数は間違える、琵琶は弾けぬ、挙句、清三郎をかように情けなき者に育ておって!明子ならば、もっと然とした棟梁の妻になっておったぞ!!



エヌジー

それ言ったらアウトだろお前。

しかもいったん引き下がろうとして、やっぱり戻ってきて言うとか、最低だなお前。ほんだらアレですよ。ヤンキーおじちゃんがその場にやって来てですな、いろいろとブーたれるわけですよ。「明子を思い出すから琵琶をやめろ」と、昔そう言ったのはあんたやないですかと。姉ちゃんをいじめんなと。ワイのほうがアネキのことようわかっとるわと。

琴の件が伏線とか全然思わんかったわ。

なんかこう、見事というより、「あのクーポン券まだ使えたんだ!」的なびっくりです。明子エピはもう完結したものだと思ってたので。ええ。

ほんでまあ、打ちひしがれて時子さんは泣いて、清盛は「ああ、言っちまった」的な難しい顔をするわけですよ。ええ、ここまで歴史の渦だの棟梁の存在感だの、何一つないわけです。ただの家庭内不和が今回のメイン話になっとるわけです。で、そのまま歌会イベントに突入するようです。

ちょっとがっかりだな今回…。
清盛変わってねえし相変わらず家族話だし…。




京極さん

もう、なんかネタ考える気力もないので
美味しんぼモードに入ってますけどね私。


これなら「魚をとって参ります」の場面から
深キョンと上川さんがゲストで
テレ東の釣り番組みたいなのやったほうがよかったのでは?


まあ、そんなこと考えててもしょうがないので、歌会でございますよ。全員集合でございますが、中には新顔もいて、その一人が家成の子・成親さん。『JIN』に女形で出演されてた吉沢悠さんですね。このあと塚地さんも登場しますし、

麿ーズはどんどん濃くなっていく一方だな…。

源氏も為朝の登場が近いようですし、平氏がどんどん薄くなる…。

んで、「歌は政」と言われてる通り、崇徳さんの歌に美福門院が嫌味を言うたりとか、なかなか緊張感はあるわけですよ。主要人物が全員揃ってるわけだし、なんだかんだで清盛は自力で歌を作るようだし、どんなものを詠むのか気になるっちゃ気になるんですよ。一応、ちゃんとした束帯姿になってるし。

ここでせめてきちんとキメろと思うわけですよ!

ところが…またここでガキンチョパートを挟むのな。時子の所へこう、息子軍団が慰めにやってくるわけですよ。母ちゃんの琵琶の音が聞きたいと。僕達みんなわかってるで、とかアピールさせるわけですよ。一体どういうつもりで歌会と家族のシーンを絡めたがってるのかなと思ったのですが…。


このあと、衝撃の展開が!!

いや、清盛の歌がいよいよ披露される番になったんですけども、読み上げ係の成親さんが躊躇うんですよ。「詠めませぬ」と。白塗りだから表情作る難しいと思うんだけど、明らかに困ってる。家成さんに促されても、「かようなもの詠めませぬ」と困り顔なんですね。歌が書かれた紙を持って固まってるんですよ。

ど、どんな放送禁止用語が!?

あるいは重大な暴露話が!?



うた


しかし…

清盛が偉そうに自分で詠み上げた歌はというと…







「重盛に 基盛それに 清三郎 

 清四郎みな われらの子なり だっふんだ!










( ゚д゚)





( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン




( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン

( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン

( ゚д゚)ポカーン(゚m゚*)プッククク( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン

( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン




約一名だけはツボに入ったようですが。
(MASAHITOだ)




てか、


なんだその作文は。


頼長
「なんじゃそれは。お題は春ぞ。春らしいものが何一つ詠み込まれておらぬではないか」

悪左府さんそれ以前の問題です。(頼長は和歌苦手だったとか)

崇徳上皇
「いや、その前に、もはや歌ではない…」

崇徳さんナイス突っ込み。

しかし「それはなんじゃ」と鳥羽ちゃんに問われた清盛は堂々と答えます。


とりあえずBGMはこれで↓








清盛
「はっ。重盛、基盛、清三郎、清四郎とは、私の四人の子の名にござります。私ごとにござりまするが、歌のことに心を奪われてしまい、妻に言うてはならぬことを言うてしまいました。それより先は、妻のことが心を占め、歌のことなど考えられなくなりました。先の妻と二人の子をもうけたあと、後添えとして迎えた妻だけに、心の中では引け目もあったのでござりましょう。されど妻はさような思いはおくびにも出さず、いつも明るくまこと、春の陽だまりのごときおなごにござります…」


よく書き起こしたな俺。

と思えるくらい、ものっっそ個人的でシラける家庭事情話。

ところが…。この後で清盛が、「私は妻や子や家人たちを大事に思ってます!(それにひきかえあんたらはどうだ?)」みたいなことを大声で言うと、なんかこう、朝廷も摂関家もみ~んな、バツの悪そうな顔をするんですね。

で、清盛が「もう家族サービスしたいから帰るけんね!」みたいなこと言い出して、歌会はお開きになるわけです。そしたらもう、アレですよ。

いちばん見たくない結論になっちゃうんですね。

美福門院
「…なんとまあ、諸刃の剣のような男じゃ…」

鳥羽法皇
「…だが、最も我らに足らぬものを持っておる…」


理不尽ageが始まりました。


なんか…これって…。


愛の人


『天地人』思い出すからや・め・れ。


兼続が意味不明な理屈を喋って、ぱんぱんぱーん♪とテーマソングが流れて、わっけのわからんまま相手が(これが上杉の義…!)とか納得するパターンと同じじゃないですかー(;´Д`)

いや、アレは本当にイミフで唐突すぎる内容だったし、それに比べりゃストーリーをちゃんと作ってはいますけんども…。それにしたってこのオチはないんじゃない?私ゃ貴族の世界も武士の世界も歌の世界もわからずに見てるのに、現代風な価値観を持ち込んで「型をぶっ壊す」ことやられたって、シラけるだけでしたわ…。

んでまあ、夫婦が仲直りして、時子さんが琵琶弾いて子供らに聴かせて、めでたしめでたし…でしたとさ。

ここで終わったらぬるま湯過ぎて絶望感ハンパなかったんですけど…。

最後が熱い奴らのシーンで良かった!


ナレ
「清盛が何よりも身内を大事にすると、やんごとなき方々の御前で言い切った一方で、我ら源氏の骨肉の争いが始まろうとしていた…」

常磐と一緒にいると時とはまるで別人のような、
野獣の目をした義朝が駆けこんできて、為義さんの襟首を掴む!

義朝
友近友切を義賢に授けたとはいかに!!源氏の跡継ぎは私ではなく義賢だと仰せか!!」

為義
「義朝…誇らしき我が子よ…お前は強うなりすぎた…己が父の誇りを踏みにじって、何の痛みも覚えぬほどにな!かようなものに、源氏を背負わせるわけにはいかぬ!!」

義朝
「それが、父上のお考えにござりまするれば…私も私の道を貫くのみ!!」


もうダメ義とか呼ばせない。
為義さんめっちゃカッコいいじゃないですか。



もう来週から

源氏パートがメインでいいよ(;´Д`)



☆彡感想


個人的にですが、今までで最低の回だったと思います。

いや、現代劇風の家族エピソード回があってもいいですよ。そういう話を否定してるわけじゃないんですよ。ストーリーとしての筋は通ってたし、歌会の場面だってギャグと捉えれば笑えんこともないんだと思いますよ。

けど、期待させた第二部初回で、
この話を持ってくるのはないだろうと。


「期待してたお前が悪い」とか言われるかもしれませんが、前回までず~っと平氏のファミリー劇場がメインだったじゃないですか。父親の死をきっかけに青年編が完結し、いよいよ主人公が棟梁となり、歴史の激流に躍り込んでいくんだと、そう思ってもおかしくないじゃないですか。

主役、ほとんど変わってないし。
あまつさえ変わってないことを強調するし。

しかもスケール大きくしてしかるべきなのに、
さらにホームドラマ度を強めてどうすんのよ。


これまでの話は、「スケール感を犠牲にしてドメスティックな展開を選んだ」と解釈していました。だから家盛君のエピや、忠盛さん退場の前回なんかは良かったと思いますよ。なにより「人物の死」をテーマに独自のストーリーを描いてるわけだから、スケールちっちゃくても見応えはあるんですよ。

けど今回のはなんだと。時子との喧嘩の焼き直し(伏線回収)と、子供らのキャラ説明と、先への伏線張りがメインじゃないですか。何にも劇的じゃない。伏線張りと回収は大事かもしれんけども、ちょっとあまりにも盛り上がりに欠けすぎてやしないかと。

前評判通り、伏線の張り方が実に丁寧な脚本であることは確かです。きちんとした構成力がないと無理なことです。「伏線?なにそれおいしい?」みたいな大河ドラマが続いてたこともあって、新鮮で面白いですよ。けど、あまりにも伏線を強調しすぎると、それは作家のアリバイ作りになってしまう面もあるのではないでしょうか。

理屈を超える熱い展開も見たいのですよ。

海賊討伐のクライマックスが自分のこと喋りすぎてグダグダになったように、あまり設定や伏線にこだわりすぎても爽快感が失われてしまうのですよ。で、爽快感がないから共感もできないと。だいたい、あれですわ…。

ホームドラマでほっこりするほど
主人公に感情移入できてないわけですよ。


今までだいたい、平氏の内輪でモヤモヤしてただけなんだから。いい加減、カッコいい主人公を見せるべきではないのかと。奇抜だったり可愛かったりする側面ばっかりで、大人物(にいずれなるであろう)的気配がまるでないじゃないですか。ここに来て、さらにホームドラマテイストにして、現代価値観を持ち込んでどーするんだと…。

せめて清盛が悩みに悩んだ挙句、「仲直り」程度ではない人物の成長に繋げるようなエピを用意して、家族を大事にしていることを匂わせるような「立派な和歌」を披露する話ならよかったものを…。何なのですかあれは。

テストの答案用紙に問題児の不良生徒が、


「ときこ むすこ ダチ 命」


とか書いて「おお…これは我々にないものを持っている!」と先生方が驚くとか、そんな話いらんですって…。いくら「他勢力との対比」や「春」という題にかけた部分や「伏線回収してテーマに繋げた見事さ」があっても、そのテーマとスケールがしょっぱすぎるんですよ。そして変わらなさすぎなんですよ主役が。マジで兼続みたいに意味不明に持ち上げられとるように見えるんですよ。これだと入り込めんのですよ…。

歌会に集まった面々が清盛の作文を認める場面、
役者さんは皆さん頑張っておられますが、
今まででいちばん嘘臭い顔をしているように見えました。


親しみやすさからの感情移入を狙ったんですかね?今回のストーリーは100%そうなんでしょう。けどそれはあくまでサブの話でやって映えるものであって、大河ドラマのメインにすべきストーリーではないと思うんですが…。

自分は平清盛について、ほとんど何も知りません。

歴史に詳しい人ならば「そうか、こういう清盛の描き方って斬新だよね」と余裕で楽しめるかもしれませんが、私ゃもっと単純に興味を惹かれたいんですよ。英雄としての物語が観たいんですよ。スカッと活躍してほしいんですよ。ホームドラマ的な人物像はもう見飽きたので勘弁してほしいんですよ正直なところ。

貴種流離譚的に始まった時は「おおっ!」と思い、中井貴一さんが剣を突き立てて「強くなれ!」と言い放った時には「おおおっ!」と感動しました。そこから清盛が段々と成長していく姿に期待しました。けど、ちょっと今回の内容で脱力感をおぼえてしまいましたな…。まだこんな状態なのかと。

救いなのは、平氏パートがぬるい所を全部引き受けてくれてるので、源氏パートがやたら熱いことと(台詞もいい!)、近年稀に見る登場人物たちのキャラの濃さ。主役周辺の描き方が納得いかなくても、この辺りはとても面白いんです。それだけに、何がやりたいんだか未だわからない主人公に苛立ちが募るのですよ…。

「保元・平治の乱」は、諸勢力の家族(という概念ではこの時代なかったのでしょうけど)がバラバラになって戦うこととなる。だから家族の姿をしっかり描写するのは大事。けど、大河ドラマのダイナミズムも、もう少し意識しながら話を作ってほしいなと思いましたです。

あと、主役はもう、怒鳴るな。
先週浜辺で声枯らしたんじゃなかったのか。


個人的にですが、今回は期待はずれでした。
次だ、次。

その次回…いよいよゴッシー誕生ですか!?

信西の黒化とか、いろいろ注目ですが、
まずは主人公がいい加減、歴史の熱湯風呂に落ちてくださいな!







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テーマ:大河ドラマ 平清盛 - ジャンル:テレビ・ラジオ

■■■『平清盛』第16回「さらば父上」感想
2012/04/23 Mon平清盛各回感想
中井貴一さんといえばやはり『武田信玄』です。前年があの『独眼竜政宗』ですし、プレッシャーも相当あったことと思いますが、見事に平均視聴率39.2%という大成功作となりました。「今宵はここまでに致しとうござりまする」という大井夫人による結びの台詞は流行語大賞にもなりましたね。

一体誰がどんなシチュエーションで使っていたのか

という感じですが、たしかにあの頃、ギャグ漫画なんかでは、

オチの弱そうなときに言い訳
として使われていた

ような気がします。まあ、そうやって台詞一つが浸透するくらい、大河バブルだったということですね。内容も暗めで骨太で八重が怖すぎだったのに、みんな観てたんですよ。時は24年前。日本がバブル景気に突入していく時代でした。

そして時は流れ平成24年。かつて大河ドラマで主役を演じた頃の自分と同年代の松山ケンイチ氏に、中井貴一さんはアドバイスを贈りました。

今回の大河ドラマが51作品目。大河ドラマにはこれまで数多くのすばらしい役者さんが出演してきたけれども、その中で主役はたった50人しかいない。51人目として、松山ケンイチという名前が大河ドラマの歴史に残るということは役者冥利に尽きるんじゃないか。

大河ドラマの重みをあえて背負うことの意義を説いておられます。非常に素晴らしい言葉ですね。そして父親である平忠盛役を演じることとなった中井氏。本日で退場っぽいですが、果たして清盛にどのような言葉を残すのでしょうか。

未だに無頼という名の中二病を引きずっている主人公。

『龍馬伝』の龍馬が脱藩し、「やっとやりたいことが見つかったがじゃ」と乙女姉やんに言われるのが13回。これも長かった。同じモラトリアム期間と考えると、清盛の16回はあまりにも長い。長すぎる。

さあ、この最後のチャンスで棟梁の器になれるんでしょうか。

中井さんの演技を堪能しつつ、見定めたいと思います。


今週の清盛(剣)

アバンは寝ている忠盛さん。烏帽子を被ったままですが、これは普通なんですよね?全然この時代のこと知らないのでわかんないのですが…。決して現代でいうところの「メガネかけたまま寝ちゃった」という、ドジっ子パパ盛さんの描写ではないですよね?

で、夢うつつの忠盛に聞こえてくるのは、第一話の舞子の声。

いつか、わかるのではござりませぬか?夢中で生きていれば…。なぜ、太刀を振るうのか、なにゆえ、武士が今の世を生きているのか…。

回想も挟まれます。「遊びをせんとや」の今様にまつわるシーンですね。意味を説明しすぎに映った場面ですが、やはり相応の重要なキーワードだったのですね。ずっと忠盛の胸のうちにはこの言葉があったと。

そして酒飲みながら囲炉裏端でグースカ寝ちまったようなのは主人公。目を覚まし、思い立ったように例の宋剣を手にとって素振りを開始します。「なぜ、太刀を振るうのか」という問に被せるように、ビュンビュン剣を振り回す清盛。今週のアバンは静かに終わりました。エピソードを1つ駆け足で片づけちまうより、こっちのほうが本編の期待が高まりますね。

つくづく、「見どころ☆(ゝω・)vキャピ」やめてよかったな。

父子の関係をあらためて解説とかし始めたら、薄ら寒かっただろうからな~。

さてOP。今週も浜辺を駆ける爽やかで開放的なシーンのバックにクレジット表示される悪左府様に笑いつつ本編。前回のラストで為義さんが荒ぶっておられましたが、目的はどうやら藤原忠通邸の襲撃である模様。

堀部さん、
せっかく白拍子の舞を楽しんでおられたのに、
10秒で源氏のケツモブ軍団に乱入されるの巻。


目的は家宝の「朱器台盤(しゅきだいばん)」を奪うこと。ボス麿・藤原忠実が次男の頼長を氏の長者にするため、源氏に命じたのですな。てかこんなアイテムあったのね。藤原氏にとっての玉璽みたいなもんですか?そんな風にいよいよもって忠実・頼長VS忠通の構図が決定的になっていくのですが…。源氏の方も対立がより深まります。

義朝
「父上のしたことは、ただの盗賊と同じにござります!」

まあ、あなたも山賊みたいな時期がありましたが。

どの家庭でも親子ジグザグが発生しておるようですな。

さて、前回いろいろあって再建ミッションを達成した清盛は、鳥羽ちゃんから安芸守に任じられます。お父ちゃんも悲願の公卿まであと一歩。てかあと一歩が長えこと長えこと。二話くらいからずっと「あと一歩」だもんなぁ。いつ2000本安打おめでとうなんだよ。みんな垂れ幕やボード持ってスタンバってるのに、シーズンオフが近づいてるぞ…。

で、そんな折、御所の廊下ですれ違う忠盛さんと為義さん。ここで為義さんは第四話「殿上の闇討ち」で忠盛と交わした言葉を持ち出します。「源氏と平氏、いずれが強いか、その勝負は武士が朝廷に対して十分な力を得るまで、とっておこう」という例のアレですな。だから自分は力を得るまで、地を這ってでも生き残ると。HEROになるんだと。中村雅俊さんの付き人では終わらんと。

為義さんは為義さんで頑張っているという描写であり、また忠盛の退場回であるがゆえの伏線回収なわけですな。冒頭の舞子もそうでしたが、今回はこういうシーンが多そうですね。単純に、きっちり回収してて上手いんじゃないのかなと思うんですけどねこのあたり。

で、あれ…あれれ?


清盛

「見えてきた、見えてたきた、安芸の海じゃー」




もう広島ついたのかよ。

京都と二時間くらい?すげえな山陽新幹線は。

京都の裏山ちょっと超えたら目的地みたいで不自然だから、


カープ

安芸いる間は清盛に
カープの帽子かぶらせたらどうだろうか。


結構似合うと思うが。

で、安芸の国府で歓待を受ける清盛。格好は汚いままですが炊き出しではありません。豪華な料理です。穴子とか食ってます。いいですね役得で。

てか、清盛が仕事で転勤してるとか、なんか違和感あるな…。

だって警備員(北面の武士)以外に何か勤めがあるように見えんかったぞ…。実際には順調に出世してるんでしょうけど、たまにバイトしてるだけのニートに見えんことも…って



ぬっくんキタ――(゚∀゚)――!!











さえき

広島市佐伯区のイメージキャラクター


さえき景弘くん







ぬっくん

『平清盛』の佐伯景弘




これはどちらをJAROにチクればいいんですか?

てか、温水さん結構いいと思うなこの役。適度に胡散臭い神職、ってのが面白い。『龍馬伝』では乙女姉やんの旦那を演じておられましたが、ほっとんど存在感なかったので、今回はいろいろ期待したいですね。

あと、ぬっくんの烏帽子だけ
なぜか透けない仕様だったら面白かったのに。


嫌味すぎますかね、はい。

で、佐伯ぬくみずくんの案内で厳島神社を訪れる清盛一行。

清盛
「これはまた、寂れた御社じゃな」

盛国
「神々も逃げ出しかねない風情にございまするな」


なにげに酷いこと言ってないか盛国。

あんたそういうこと言うキャラじゃないだろう…。まあ、この寂れた神社を、いずれ清盛が世界遺産にするわけですな。うん、重要なシーンではありますね。ぱっと見、そこまでオンボロな印象ではなかったですけど。

で、歓迎の舞が行われるわけですが、舞っとる巫女を見てた兎のおっさんが、いきなり舞台へと駆け寄ります。

おっさん

「とーり!」


鳥?

ああ、なんか兎のおっさんの船に宋人の兄妹がいたっけ?春夜と桃李で、李白の詩がどうこうっていう…。すっかり忘れてたわ。あの子らと再会するんですねここで。つーか、あの子らが成長するくらい時が経ってるんですよねこれ。清盛もう三十半ばくらいらしいし。でも容姿と中身、ほとんど変わってないし。それってどうなんだ主人公として。

んで、ウォーてな感じで安芸の海ではしゃぐ主人公(35歳くらい)。ここで付いてきた宋人の春夜が清盛の剣について指摘するんですね。それは「最も強き者が持つ剣」であると。どうやって手に入れたのだと。そしたら第一話のパパ盛無双の回想が挟まれるんですね。

清盛
「これは…この国で、この国で最も強き男から、授かった!」


そんなRPGみたいな設定だったの?

いや、モロにRPGみたいな剣ではあるんですけど…。忠盛が退場だからってそんないきなり剣に注目度集めるのもわざとらしい気が致しますが…。


つーか、強き男、咳してますね。

忠盛さん、このちょっと前に咳き込んで倒れるシーンあったんスよ。ゴホゴホと。お約束ですね。そろそろ咳に変わる死亡フラグも開発するべきじゃないかと思うのですが…。で、縁側でもゴホゴホ咳してるんですよ。

部屋の中ならまだしも、縁側だと
コーンスターチにむせてるようにも見えるのな。



忠盛
「家貞、近頃しきりに思い出すのじゃ…舞子に言われたことを。夢中で生きていれば、いつかわかる。なんのために太刀を振るっているのか、なにゆえ武士が今の世に生きておるのか。わしは夢中で生きてきた。だが未だわからぬ…」

着々と死亡フラグを積み上げてあとはテトリス棒を待つのみ、ってな感じの忠盛さん。この「意味」を明らかにするのは清盛でなければならないはずです。そうじゃなきゃ夢を託してあちらへ逝けません忠盛さん。

でも大丈夫なんでしょうかこれ。
主人公、浜辺でガム噛みながら剣振り回して遊んでるだけですが。


んで、ここから先の「その他勢力パート」がえらい駆け足。

①源氏の館でケツモブ相撲。

②雑仕女の常磐ちゃんが周囲からいじめられる。

③統子内親王(つかさんの娘さん)と由良ちゃんが摂関家の争いについて話す。

④勢力拡大する悪左府様に対し、忠通と美福門院が何やら画策する。

⑤悪左府様、門前で下馬せぬ家成の家人にキレる(意外に沸点が低い)

⑥源氏の館に悪左府様から「家成の屋敷を襲え」とミッションが下る。

⑦義朝が止めるんだけど為義さんがパンチかまして出発する。由良ちゃんが泣く。鬼武者が見てる。

⑧屋敷ぶっこわされた家成さんがなんかちょっと怖い。

⑨傷心の義朝がなぜか常磐に心を見通されてFall in love


⑩義経爆誕

いや、最後のは気が早いのですが、これだけの流れを10分くらいでやってました。しかも間には忠盛の病気を聞いた清盛が「パパー!パパー!大丈夫ー!?」とパパ大好きっ子ぶりを発揮してドタドタ駆けつけるシーンや、清盛の三男・清三郎(5さい)が宋剣持ちあげられずにヘタれるシーンとかが挟まれてます。

明らかに平氏家族パートの割合が多いよね。

毎回言ってますが、もうちょっと政略パートを丁寧にやれんかなと思うのですが…。役者さんそれぞれのキャラ描写は短いながらも面白いんですが、要はそういう雰囲気だけに頼って進めてるような気がしないでもない…。保元の乱の対立構図だけはしっかり念押ししてるんですが、もうちょっと各キャラをじっくり見たいですな。せっかく濃いんだし。

ほんでまあ、大義名分を得た美福門院は、平氏に頼長邸を襲わせる命令を下すわけですね。またしても「このミッションを達成すれば公卿になれるお!」的な餌をチラつかせるわけです。もう、毎度のことというか、何十年もこれを繰り返してるわけでございまして、忠盛さんもすぐに「やろう」とは言えず、みなゲンナリしつつ「しょうがないか…」みたいな感じなのですが…。

清盛
「家貞、そのお沙汰、お断り申し上げよ」


主役ナンカ言い始めた――(゚∀゚)――!!

どうやらここが本日のポイントらしいです。

清盛
「(宋剣を見つめつつ)俺は8つの年にこれを授かった。大きくて重くて、初めは持ち上げることすらできなかったこの剣を、俺は鍛錬して自在に操れるようになった」

「時に博打の場で!」(シャキーン!)

「時に海賊船で振り回し!」(シャキーン!)

「時に強訴の山法師の前で振り回し!」(シャキーン!)

「白河院の御前に突き立てたこともあった」(シャキーン!)


まあ、ぶっちゃけ、
どれもあんまりスカッとしなかったけどね…。


青臭さや理屈が先に立ってたんでなぁ…。心躍るバトル場面ってほとんどなかったような気が…。

「俺がこの剣を振り回すのは、うまく言えぬが、院と摂関家の小競り合いに巻き込まれるためではない!こいつは、そんなことをするために生まれてきたのではない!そんな気がするのじゃ」



「そんな気がする」とか言われても。


忠盛
「武士の世…武士の世を作るためじゃ。院にお仕えするのではなく、武士が頂に立つ世を。それがため我らは太刀を振るって、それがため武士は今の世に生きておるのだ」


なんか納得してるし!

みんな納得してるしー!


これがいわゆる「答え」だったようなんですが、そのくらいのことは考えつつ忠盛さんはやって来てたように思ったんですが…。どうも清盛の「うまく言えぬ」理屈と、ここぞとばかりに流されるテーマソングの勢いに乗って、なんだかわからないけど、皆が納得したようです。


う~~ん…。

ものすごーーく好意的に見れば、

長嶋茂雄の「ヒュッ」とか「ズバッ」とかいう
擬音が80%くらいを占める説明を聞いて
よくわからないけども何か大事なことに気づいた。


そういうシーンだったと思います。問題なのは清盛に長嶋茂雄ほどの実績も説得力もなさそうなところなんですが…。そこはもう、納得しなきゃ先に進まんのでしょうねこれ。ようわからんけども、清盛も平氏一門も、やっと前向きになるんならいいっスよもう。

ここからは中井貴一のオンステージ!

郎党を全員集めて「遺言ショー」が始まります。「万が一のため」とか言ってますが、もう、死ぬ気マンマンに見えます忠盛さん。で、形見分けがスタート。

「清盛、お前には、唐皮の鎧を授ける」

「頼盛、お前には名刀抜丸を授ける」

「教盛、お前には我が愛用のプルーン70個を授ける」

「経盛、お前には我が愛用のDCカードを授ける」

「兄弟助け合うてまいるがよい」


後半嘘ですが、まあこんな感じでした。家族と家来それぞれに、声をかけていく忠盛さん。中井貴一さんの父親としての存在感が遺憾なく発揮されているシーンですね。そしてラストはやはり、アレですよね。いろいろモメた、跡継ぎ問題の決着。


忠盛

「わし亡き後、平氏の棟梁は…



忠清と定める」





伊藤忠清((((;゚Д゚))))

もももも申し訳ありもはん!
おおおおいに、そそそげな役目は、無理でごわす!!



忠盛

「冗談である」


とか、忠清さんのリアクションを楽しむこともなく、跡継ぎは清盛に決まりましたとさ。清盛が「謹んでお受けいたしまする!」と決めて、ババーンと大仰なBGMが流れます。これでよ~~やっとこさ、モラトリアム卒業ですかね。いやはや、長かったですな…。

ほんでまあ、安芸の国へ再び出発する清盛の郎党。「わしもすぐ後から追いかける」と言いますが、これで今生の別れっぽいですね。清盛らを見送ったあと、よろける忠盛を支える宗子さん。「かたじけない」とか言って夫婦のやり取りがありますが、ここらへんもテンプレ通りのシーンですな。

で、ラストはやはり「忠盛の死をどう描くか」に注目が集まるわけですが…。場面は安芸の浜辺なんですね。で、例の歯医者の待合でかかってるようなピアノ音楽が流れてですな、浜辺に置いてある小舟の中で、清盛が寝とるわけですよ。そしたら「清盛」と呼ぶ声がして、目を開けると親父が立っとるわけですね。

ああ、これは夢っぽいな。


とすぐに思える演出なわけですけども、忠盛と清盛は浜辺で枯れ枝を剣に見立てて、打ち合いを開始します。忠盛の剣を弾き飛ばして、笑い合う親子二人。忠盛は言います。

忠盛
「…強うなったな、清盛」



ふと見ると、忠盛はそこになく、
宋剣が浜辺に突き刺さっているだけでありました…。


引き抜いてそれを見つめる清盛。ナレーションが言います。





岩崎弥太郎

にんぴょうさんねん、はちがつじゅうごにち、
ただもりさんは、しずかに息をひきとったがじゃ…




それは「遙かなるヌーヨーカ」だーー!!

シチュエーションが浜辺、直接死の描写をしない、ナレーションが静かに語り終える、ちょっと思い出しますねこれ。まあ、白昼夢みたいな感じにして、どの辺りで清盛がこの幻を見たのかとか、いろいろとボカして解釈できる余地を残すようなところが、この大河らしいなと思いました。

ファンタジー演出なんで賛否両論あると思いますが、良かったんじゃないですかね。第一話で「死にたくなければ、強くなれ!」と少年清盛に言い放った忠盛が、最後に夢現の中でこの言葉を残すというのは、とても綺麗な締め方だったのではと思います。

これからは無闇に発光しないリアル幽霊
大河のスタンダードになるかもしれんな。



最後、海に向かってうおおーうおおー叫ぶ清盛。



声、枯らしとけよ。

来週から、あんまり大声出さんようにな!


☆彡感想

かなり手堅く作ってる回でした。

まあ、忠盛さんの退場回ですから、いろんなエピに決着つける必要がありますからね。回想と伏線の回収が多かったです。初回からずっと観ているとやはり、心に来るものがありますね。「偉大な父」としての登場期間は割と長く、途中ちょっと情けない清盛を放置したりして若干ダレたりもしましたが、全体としては中井貴一さんの好演で素晴らしい父親像になっていたと思います。とにかく第一話の青年演技&父親演技が良かった!「強くなれ」と剣を突き立てるシーンは、最近の大河では出色の名シーンだったと思います。

で、まあ、今回で第一部が終了みたいなので、これまでを振り返っておきたいんですけども…。その父親が15回くらいかけて「強くなった」と認めた清盛はどうだったかというと…。青年エピの最後たる今回に至るまで、あまりパッとしなかったなというのが正直なところですね。まさか自分のやってきた行為を「どや!」と自画自賛するような意味合いのことを言うとは思いませんでしたし、相変わらず「おもしろうない世の中」とか言ってるしで、共感できる部分が薄いままでございました。

なぜ問答無用にカッコいいシーンがなかったのか。

個人的に、カッコよかったのは神輿を躊躇いなく射抜いた場面くらいでした。他はどの場面も怒鳴ってるかムスっとしてるか慣れないガサツ演技してるかだけで、どうも魅力に欠ける。この主人公像は当初の予定通りだったのかな?とか、いろいろ考えてしまいます。

伏線は丁寧に張ってあるんですよ。回収の仕方も綺麗なんですよ。だから今回、清盛が剣を振るう姿を回想するシーンが本当にカッコいいものであれば、ずいぶんな説得力があったと思うんです。けど、どうもそう感じられない。やはり「無頼&御落胤設定」をあんまり上手く料理しきれていなかったような気がします。発想はいいし、スタート時には期待しましたが、中身がちょっと付いて行ってなかったような。

海賊討伐あたりでスッパリ無頼(という名の中二病?)は切り上げるべきだったのかもしれません。汚いとかそういう以前に、あの性格のままではどこに共感していいのかポイントがわからない。脚本的には徐々に成長させていこうとしているのがわかります。けれども明子病死とか家盛の叛乱とか、イベントごとに無頼設定を活用しようとするので、人物の成長度がリセットされたように錯覚してしまう。演出や編集もあまりそこら辺のフォローがない。

剣を振るってるようにみえて、
実際には清盛が設定に振り回されていた。


厳しく見るとそういう青年編だったと思います。

で、なんだかモヤモヤとしててあんまりスッキリしない、スケールも小さい平氏サイドのファミリー劇場に多くの時間が割かれて、朝廷や摂関家を中心とした政争パートがずいぶんと駆け足で片付けられしまう。この辺り、好みはあると思いますが、やはり不満もいろいろ溜まる展開であったなと思います。

ただ、設定はやや空回り気味だったかもしれませんが…。

珍しく主人公に
重いものを背負わせようとした姿勢は評価したい。


それがたとえ平氏ファミリー内でアホボンが反発してるだけに見えようとも、周囲から意味不明に持ち上げられるだけの主人公を拒否したことには意味があったように思います。青臭いなと思っても、不愉快なキャラではないですからね。昨今あまり見ない「血」のドラマ的要素を強調したところも良かった。安易な選択肢ではありません。勇気がなければできない設定だったことでしょう。そこはチャレンジ精神を認めるべきじゃないのかなと思いました。

まあ、いろいろ文句を書きましたけど、清盛の青年期を振り返っての感想です。今回の話は、単純に良かったと思いますよ。中井貴一さんは本当に素晴らしかった。松山ケンイチ氏も、俳優としていろいろと学ばれたのではないでしょうか。

さて、なんかようわからんけど平氏まとまったみたいだし、
次回から期待しようじゃないかと。

そう、次回から!


清盛のアホ毛が消える。


きれいな~

果たして棟梁となった清盛は、
中井貴一さん演じる忠盛が退場となった穴を埋められるのでしょうか?

不安も大きいですが綺麗になった清盛、楽しみにしたいと思います。






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テーマ:大河ドラマ 平清盛 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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