合戦合戦軍議合戦進軍合戦築城合戦謀略合戦
たまに茶会などをやっておればよいのだ! …ブログを始めたての頃はホームドラマ大河への敵意がむき出しでございまして、恥ずかしげもなく上記のようなことを延々と書き連ねておったわけですよ。恋愛パートや家族パートなんぞいらんと。ずっと戦ってろと。殺るか殺られるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーかと。歴史ドラマはもっと殺伐としてるべきなんだよと。
まるで
吉野家コピペみたいな感じですが、当初はそんなことばっかり書いてたわけです。しかし感想ブログを続けていくうちに考え方も徐々に変わってきたというか…。
意外に恋愛パートが好きな自分を発見した。 というか、ツボに入ればドハマリすることが判明。
自覚したきっかけはこいつなんですが。 『坂の上の雲』の広瀬・アリアズナ・ボリスの関係は、原作にそういった描写がほとんどないドラマオリジナル要素でありながら、実に魅力的なものだったと思います。テレビドラマ『坂の上の雲』を語る上で、なくてはならない存在になった。
創作恋愛描写に尺を割きすぎて、様々な政略・戦闘パートがカットされてしまったという批判もあります。けれどもあれだけ壮大な原作のドラマ化ですし、全てを再現するのは到底不可能でしょう。単なる「絵解き」になってしまわないためにも、恋愛という要素を通じてキャラクターの血肉を通わせる努力は、ドラマ化に際しての有効な手段だと私は思いました。
人物をより深く描写するために
恋愛エピソードは必要な要素である。 ただ…やはりそれにも出来不出来はあります。はてさて、予告から「完全に恋愛パート」の予感がする今回。「光らない君」という、近年最高の面白サブタイを冠したこの回。果たしてどういう内容なのでしょうか…。
今週の清盛(野) きょうの見どころ☆(ゝω・)v (; ̄Д ̄)ナヌッ? アバンタイトルの前に、まんま番宣みたいなものが挟まれました。前回までの復習でも、時代背景の説明でもなく、アナウンサーの声で「今回の見どころ」解説。強いて言うなら「予習」みたいなもんですか。あんまり必要には思えないんスけど…。
もしかして、ちょっとしたテコ入れ策? まあ、そんな感じで面食らいましたが、解説の後にはアバンが普通に始まります。西海の海賊を退治し、意気揚々と都に凱旋した平氏一門。こりゃもう昇進間違いなしだろおめー、麿軍団もなびいて来るんじゃねーの、と皆で盛り上がります。
「命を失うた者たちの上に、ますます平氏の繁栄を築いていく。それがこれから先の我らの使命と心得よ」
パパ盛さんが宣言します。そうだよ、そういや盛康はどうなったんだ。
てなことを考える間もなく、清盛と鱸丸のシーンに。
清盛
「亡うなる直前、盛康に頼んだ…。鱸丸を養子にしてやってほしいと」
ついにクラスチェンジキタ――(゚∀゚)――!!
非実在漁師・鱸丸、ついに武士へと衣替え。 盛康が亡くなる前に「盛国」という名前をつけてくれたそうです。なるほど、こうして「平盛国」が誕生する、というストーリーなわけですね。エピとしてはとてもいいんだけど、あれだな。アバンで済ませちゃったのが少し残念だったですね。盛康も「守役」っつーアピールはずいぶんやってたんだけど、あと一押しキャラ付けがあればもっと良くなった印象です。
そんなわけで、配下には加わったものの悪態をつく兎丸のシーンとかも合わせて、頼朝君がアバンをまとめます。
後の清盛を支える、風変わりな一党が、生まれ始めていた…。 風変わりっちゅーか、海賊連中、どう見ても悪者。 ほんでもって本編。
今日は最初からまるで空気が違いますよ…。
:*・゜(n'∀')η゚・*: 夢見る時子のモノローグからスタート 『源氏物語』の「若紫」の一場面を妄想しておられるようです。CGを駆使して展開される源氏物語絵巻。周りに誰もいねえのに、うっとりと物語の解説をしてみせる深キョン時子。今までの登場人物とはまるで違います。住んでる世界が違うっぽい。
コーンスターチも一応、舞っているのですが、
キョーンスターチも同時に舞っている。
そんな夢見る時子さんなんですが、琵琶のお稽古に行く時間で現実に引き戻されます。市女笠
(おぼっちゃまくんの頭部みたいなやつ)を被ってお稽古に行く時子。竹林を歩きながら妄想は続きます。
「私にも、紫の上のような出会いが待っているのかしら…」
すまん時子…オチはもう去年の9月の段階でわかってるんだ…。 ヤツが腹痛で現れるという事前情報を見たのだよ…。
雀の子を追い立てるように、
便意に満ち満ちた光る君(清盛原人)が登場。
主役とヒロインが出会うエピソードが
よりにもよってNOGUSOである。 まあ、汚さが売りの主人公だし、ヒロインが恋の相手を最初は「サイテー!」と思ってるっつーのは、テンプレでもあります。しかしNOGUSOとは思い切り過ぎだな…。
さて、パパ盛さんが海賊討伐の首尾を内裏へ報告に来ましたよ。鳥羽ちゃん、一週ぶり!
よっ、この、視聴率男!てな感じなのですが、忠盛は郎党の期待も虚しく、公卿に引き立ててはもらえませんでした。その代わり、鳥羽ちゃんは思惑ありげに「清盛に」従四位下を授けるんですね。
んで、内裏へと挨拶に行く清盛。あくまでポリシーなのか、烏帽子は被ってるけど汚いまんまです。ものっそ窮屈そうにしてます。その途中の廊下で出会ったのが…。
ボス麿・顔面凶器・藤原忠実。 「あの手この手でのし上がろうと精の出ることじゃ…。だがな、せいぜいここまでと心得よ。武士はどこまで行っても王家の犬ということよ…」
お手本のような嫌味を言うボス麿。面白くない清盛原人は烏帽子を脱ぎ捨て、「訴えてやる!」とばかりに床へと叩きつけます。烏帽子をぞんざいに扱うのはかなりあり得ないことらしいんですが、いっつもやるよなこれを…。まあ、そこはやはり無頼の高平太の名残ということなんでしょうか。
で、そんな「ムシャクシャしてやった」な清盛を諭すのが…。
りょうし から
ぶし へと
クラスチェンジした元・鱸丸こと盛国さんだァーー! なんなんだこの落ち着いた感じは。 普通、賤民キャラみたいなのがクラスチェンジすると、初めは「垢抜けなさ」とかをネタにされるもんなんじゃないのか。この時点でもう家中の誰よりも武士らしい武士に見えるから困る。
「忠実様といえば僅か百年前、この世の頂きにあった藤原道長様の御曾孫。今でも公卿の最上位としての誇りがお有りなのでございましょう」
そしてこの博識ぶりである。 清盛も驚いて聞き返しますが、「家貞様から読み書き勘定から武士の嗜みまで、いろいろ教えていただいてます」とか答えるんですね。いやいやいやいや待てよおかしいだろありえねえよお前知ってたろ。ぜってぇただの元漁師じゃねえよ。御落胤はあんただろマジで。
やはり最強のチートキャラっぽいです盛国。 なんだろうな、この平盛国ってキャラは
脚本家さんの理想がいろいろ詰め込まれてる気がする。ネタとしては、いろいろ面白いです。
はてさて、そんな帰り道、雨が降ってきたので帰路を急ぐ清盛と盛国なのですが…途中でイベント発生。ぬかるみに転んだ父娘と出くわし、これを助けようと駆け寄ります。
おそらく清盛一人なら「盗賊が来た!」とパニくってたことでしょうが、盛国が一緒だったんで勘違いせずに済んだのでしょう。 助け起こされてお礼を述べる父娘。
市女笠の隙間からその顔を覗いた清盛は…。
清盛は…え?え?
ストップモーション!? 一目惚れという設定が悪いのか、はたまた演出のバリエーションの少なさが問題なのか。スローモーションとか去年も使われてましたけど、これはやっぱりちょっと恥ずいっスねぇ…。雨で暗くてあんまり顔が見えないように撮ってあったのは、実は照れ隠しなんじゃないでしょうかねこれ。
SKKI会長としては「一目惚れ」の価値も
いい加減下げんといかんなと思っとるわけですが。 まあ、話はスムーズに進むわな…。で、助けた父娘のお家で夕飯ご馳走になったりするわけです。父(高階基章)役は平田満さんですね。この人はずっと印象変わらないから凄いよな…。娘は明子。加藤あいさんです。んでまあ、いろいろ家庭の経済状況が悪いこととか喋るんですが、途中でいきなり父親が言うんですね。
「銀ちゃん、かっこいい…」 「娘を妻としてお側においてはいただけませんか!」
お約束のリアクション、ありがとうございました。
とりあえずこっちは置いておいて、場面は
洒落にならない方の恋愛パート・朝廷ドロドロ劇場へ。前回「ややができました…」と言ってたナリちゃん。女児を産んだようです…ってヲイヲイ。なんかナリちゃんサイドに新顔の女房さんがいるけど…。
真珠夫人じゃねえか。 昼ドラパートにガチの昼ドラ女優を投入ですよ。松雪泰子・横山めぐみ・檀れい・りょうですよ。なんつー濃さでしょうか。気の弱い男がこの四人の中心に入ったら消失すると思うぞ。
で、今回はタマちゃんがナリちゃんの所へ産着を持って祝いに訪れるという話。まったく邪念なく祝いの言葉と子育ての大変さみたいなものを語られて、ナリちゃんの情念が爆発。
いきなりお着替え中の鳥羽ちゃんを襲いに行きます。 「皇子をお産みしとうございます!」とか言って押し倒すナリちゃん。もう、毎週のようにエスカレートしていきますねこのパートは。今回は特に「あなおそろしや」って感じで
そそくさと逃げていく鳥羽ちゃんのお着替え係がシュールで面白かったです。視聴者の分身やな。
次のシーン。いよいよ崇徳帝が本格登場でございますよ。歌の才を聞いて召し出した佐藤義清に、次の歌を詠んで感想を聞きます。
瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ これは百人一首で有名ですね。んで、義清さんが「まったりとしていて…それでいてしつこくなく…いくらでも食べられる…いやしかし…何か隠し味があるような…」みたいな調子でいつものように解説するわけです。そしたらなんかこう、(ああ、この歌ソムリエは朕のことをわかっておる…)みたいに思ったんでしょう。こう、一言だけ発します。
「ノリキヨ、次ハ、イツ参ル?」 ついつい『右大臣実朝』みたいなカタカナ表記にしたくなるこの雰囲気。高貴さと非凡さと哀しみがにじみ出ています。これは…あれですよ。崇徳帝、ドはまり役の予感。今後が非常~~に楽しみになってきました。
ほんでまあ、「可愛い方の」恋愛パートに戻ってくるわけですね。義清の所へ相談に来る清盛。原人のくせに明らかに恋煩いモードです。明子ちゃんの方もあの日以来いろいろと思い悩んでいるようで、ついつい琵琶の弟子でお友達でもある時子ちゃんに顛末を話してみたり。
時子
「それはまるで、光源氏と明石の君ではございませんか!」
明石の君っちゅーのは
こういう方ですね。
おそらく時子脳では全ての恋愛が『源氏物語』に置き換えられるんだと思います。可愛いけど、普通にちょっと危ない子でもありますね。「その方こそ、明子様の光る君!こうしてはおられませぬ!お参りに行きましょう!」とノリノリで誘い出す時子ちゃんなのですが、ずっと明子ちゃんは難しい顔をしとります。
これは何か「身分差」以外の渋る要素があるな…。
と視聴者に臭わせつつ、二人は神社に出向きます。
すると…おや?汚い男が先に願掛けを行なっております。
時子
「(なにこの汚い男…邪魔)もし、そこをお開けいただきたいのですけれど」
清盛
「…あ?」
明子
「…清盛様」 清盛
「あ、あ、あ、明子どの!!」
時子
「光る…君!?…
あの時の雀男(NOGUSO男)!!」 えーっと…つまり…。
「光源氏と明石の君」ではなく
「光源氏は明石原人」でした。
いや~なんつーか、
都も狭いなヲイ。ロケやってるからかろうじて成立してるけどさ。
んでもって、帰ろうとする明子を呼び止め、清盛は懇親の口説きモードに入ります。しかし話題がない。そりゃそうです。賭場で勝ちまくった話とか、ケツモブを落とし穴に嵌め込んだ話とか、面白いネタはそういうのしか持ってなさそう。しかし…苦し紛れに出した話題が意外に正解チョイスだった!
清盛
「船に乗ったことが、ござるか」
明子
「…いえ」
清盛
「…左用か。(やべぇ、もうネタねえや…)」
明子
「お乗りになったのでござりますか?」
清盛
「え、ええ…西海で…」
明子
「西海!見たことがお有りなのですか海を!
お乗りになったのですか船に!海上保安官ってどんな仕事!?」 『海猿』のヒロインだけに
そっち系の話題には食いつきが良かった。
そんなこんなでガッチリとハートを掴んだかに見えた原人ですが、明子ちゃんはやはり何か胸にモヤモヤとすることがあるようで、「父の申したことはお忘れになってくださりませ」とか言っちゃてその場を去ります。
さて原人、これからどうする?
取った行動は、なんとラブレター作戦。 明子ちゃんの所へ歌が届きます。しかし当然、原人に和歌の素養などございません。実は佐藤義清に頼んで作ってもらったんですね。これ、考えてみれば
西行の代作とかすげぇな。
これは現代で言えば
故・阿久悠氏に個人的ラブソングの歌詞を書いてもらうくらいの贅沢に匹敵するんじゃないでしょうか。
義清の家で返歌を受け取る清盛。喜び勇んで読んでみますが、意味が全然わかりません。義清に聞くと、これが断りの意味。怒る原人ですが、「焦るな、こういった駆け引きを楽しむのが、恋というものだ」と突き放されます。いやはや、ここは面白かったですね。いかにもこの時代のエピソードといった感じで。恋文の代筆ってのも色っぽくて良かったように思います。
んで、駆け引きなんぞわからない原人は、いてもたってもおられずに明子ちゃん邸へ突撃するわけですよ。「断るなら面と向かってきっぱりと断ってくだされ!」と玉砕覚悟の清盛君なんですが、「じゃあ、お断りします」と明子ちゃん。ものっすご頑なな態度です。パパの平田満(名前面倒なので)がヲイヲイせっかく住吉明神に頼んできて縁が結ばれようとしてるのに…と、まんま明石入道みたいなことを言うのですが…。
ここで、明子ちゃんの真意が語られます。つまり「それが嫌やねん」と。「あたいは父ちゃんの操り人形やない!」と。「住吉さんのお力でないと幸せになれへんとか、うちはいやや!」
「いつも一張羅で木陰から見守るのもいやや!」みたいな気持ちがあったようです。
もっと重たい理由かと思ったら、
明子ちゃんは明子ちゃんで存外、中2な反発心でした。 まあ、「芯が強い」を表現したのでしょうね。迷信深いというか、現代では迷信とされるものが日常だった時代のことですから。そういうのに反発するのは並大抵ではないと。でもこういう理由なら、原人でも勢いで説きふせられます。
「俺が、
『カムイ外伝』住吉明神のお導きで、そなたを思うておると申すか…。見くびるでないぞー!!」
俺は自分の意志でお前が好きなんだー!毎朝俺の味噌汁を作ってくれー!みたいな、ストレートしか投げられない原人ピッチャーの200㎞豪速球が明子ちゃんの胸にどストライク。んでもって、「海を見せて…」みたいな感じで、めでたくプロポーズ成功と相成りました。
♪遊びを せんとや また幻聴か。 そんでもって、他人のプロポーズの一部始終を見ていた時子ちゃんが、最後に冒頭の「雀の子を犬君(いぬき)が逃がしつる。伏籠の中にこめたりつるものを」を呟いてちょっと寂しげな顔。コーンスターチとキョーンスターチの共演で締めくくり。ここで時子を同時登場させて絡ませておく工夫は、先々の期待も込めてかなり評価できるんじゃないでしょうかね。
ラスト。清盛が平氏一門に結婚の承諾を申し出ているところ。平田家の家格が低いし、平氏にとって重要な時期なので、いろいろ渋る人も多いです。しかし清盛君、ここはキメます。
「勝手を申して、皆には迷惑をかけるやもしれぬが、どうかお許しをいただきたく、お願い申しあげまする」
パパ盛さんの問いかけにも、自分なりにきちんと答えます。ちょっと前の原人なら、好きなんじゃー家柄がなんじゃー愛の逃避行じゃーてな感じで喚いてたかもしれませんが、ちょっと大人になってきましたな。許しを得て、晴れて二人は夫婦になりましたとさ。
しかし今回のラストはちょっと「めでたし」で終わらないというか、一工夫あるんですね。二人の結婚を許したパパ盛さんが、例の今様を口ずさみながら廊下を歩いてるんですよ。いつもダディクールなのに、ちょっとセンチなパパ盛さん。
どう見ても舞子のことを思い出しトル。 添い遂げられなかった白拍子、舞子。
しかし…
ああ!貴一うしろーー!
宗子さんガン見してますぜ親父。 今回の宗子さんは途中で藤原家成と会話して、清盛の縁談をまとめかけたエピソードがあったんですよね。複雑なものを抱えながらも、平氏一門のために耐えて頑張ってる宗子さん。しかし夫や血の繋がらない息子には、どうしても消えないわだかまりのような部分があって…ってのを無言でよく表現したラストシーンだったと思います。
頼朝
「だがこれは平氏一門、各人の胸に様々な波紋を投げかけ、清盛にさらなる試練を与える決断でもあった…」 よう知っとるのぅ、清盛博士。 今回、源氏の出番はゼロでした。
感想☆彡
基本的に「一息入れた」回でした。 前回が青春ストーリーのクライマックス的な大規模スペクタクルだったので、今回は結婚にまつわる可愛らしいエピソードでまとめてみようかなという。放送期間の長い大河ドラマはこういう緩急のリズムが大事なので、手堅く作ってきてるなという印象でした。
まあ、筋そのものは強引なとこありますよね。何だかんだ言って、ご都合主義的な一目惚れ展開なので。第一話の忠盛と舞子さんのエピもそんな感じでした。一話の中で初登場から結婚まで全て終わらせてしまうというのも、早いっちゃ早い。性急だった印象もあります。ここまで平氏と貴族との身分差がずいぶんと強調されていたので、平氏と平田家の身分差がやや見えにくくなっていた部分もありました。
けど、次回から明子さんが清盛の妻として平氏一門に居ることに、違和感があるか?と問われれば…。それはまったくないんですよね。
結構しっくりくるな と思うんですよ。だから話としてはきちんと成立してる。成立してる要因は「あて書き」の印象を強く受けるほどのキャスティングのハマり具合と、キャラ立ての上手さ、そして脚本上の工夫・ギミックにずいぶん力を入れてる部分なんじゃなかろうかと思います。ここが大きな個性ですよね。
すご~く厳しい見方をすれば、「本歌取りや伏線やモチーフの多用による雰囲気作りでいろいろと誤魔化してる」と言えるかもしれません。そういうのが鼻につく人も多いんじゃないかと思います。けど、基本的にその辺は贅沢な文句じゃないかなと。少なくともテンションで押し切ってた『龍馬伝』よりは凝った作りでいいんじゃないかと私は思います。
こういう作り方は「あざとさ」が強まったら一気に引くと思うんですけど、現状、バランス的にはまだまだ大丈夫な気がします。今回とか『源氏物語』を知ってても知らなくても楽しめることがポイントだったと思いますが、ちゃんとそこは配慮されていましたし。ただ、「策に溺れる」ことなく、大河のダイナミズムも大事にして作っていってほしいなと思います。
あと…今回は鱸丸のクラスチェンジイベントがあったわけですが…。
語り手は盛国でも良かったんじゃね? 頼朝に設定した理由は勿論あるんでしょうけど、はっきりしないままナレ聞いてるのがどうも落ち着かん…。かつて平氏の幸運の象徴である鱸の名を持っていた盛国が、自分の見てきた一門の隆盛と衰退を述懷する…みたいな感じで。「誰にも語ろうとしなかった」という逸話もあるみたいですが、創作キャラを設定してそいつに向かって語るとか、モノローグ形式とか、いろいろやり方はあると思うんですが…。
まあ、とりあえず今回一番の収穫は、主役がまた少し成長した姿を見せてくれたことじゃないでしょうか。2話や3話の頃とは明らかに違ってきてますし、演技の方向も変えてきてると思いますよ。この調子でちょっとずつゴッドファーザーに近づいていってくれるといいですね。
次回…。
次回! ネットはおそらく「祭り」状態になる。 あの男の登場によって…!
そっち方面でばかり盛り上がると、世間的な批判もそっちばかりに傾きそうなので、冷静に全体を評価していきたいっスね。予告を見るかぎり、キャラの濃さは相当なもんだと思うので、期待したいです。
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